キャンプをしていると、焚き火でシートに穴があきにくいチェアが欲しくなる人も多いはず。
ただ、そういう難燃素材の焚き火チェアって、機能性重視でどうしてもデザインがイマイチな商品が多いんですよね。
そんななか、デザインもカッコいい焚き火チェアに出会ってしまいました!
それがVENTLAXの「2WAY焚き火チェアワイドTC」です!
これがVENTLAXらしくカッコいいデザインなうえに、焚き火に強いTC素材の採用をはじめ、キャンプで使うチェアとして実用性にも優れていて素晴らしいです。
さっそくキャンプで使ってきたので、その使用感を詳しくレビューしていきます。
YouTubeでも詳しくレビューしています!
VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTCの基本情報
スペック
商品名 | VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTC |
使用サイズ (ロースタイル時) | W60cm×D60cm×H61cm 座面高:23.5cm |
使用サイズ (グラウンドスタイル時) | W60cm×D60cm×H48cm 座面高:11cm |
最小収納サイズ | W37×D17cm×H17cm |
重量 | 約1kg |
静止耐荷重 | 120kg |
素材 | シート:300DポリコットンTC フレーム:A7075アルミ |
参考価格 | ¥7,480(税込) |
VENTLAX「2WAY焚き火チェアワイドTC」は、焚き火に強いTC素材をシートに採用したアウトドアチェア。
ロースタイルとグラウンドスタイルを2WAYで切り替えられるのも大きな特徴です。
ちなみにVENTLAXは日本のアウトドアブランドです。
全ての製品に購入から360日間のメーカー保証が適用されるので、万が一の初期不良や使用中に故障した際も安心のサポートが受けられます。
VENTLAXは以前にレビューしたコットも最高です!
カラーバリエーション
- ブラック
- オリーブ
- コヨーテ
カラーは上記の3つがあり、好みやキャンプサイトの雰囲気に合わせて選べます。
VENTLAXは定番どころのカッコいい系カラーをしっかり押さえていますね!
VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTCの内容物と組み立て方
VENTLAX「2WAY焚き火チェアワイドTC」の収納状態がこちら。
手提げタイプの収納バッグに収納されています。
- シート
- フレーム
- レッグポール×4本
チェアなので内容物はシンプルですね。
組み立て方を見てみましょう!
まずはフレームを組み立てます。
フレームにはショックコードが通っているので、半自動みたいな感じで迷うことなく組み立てられます。
シートの四隅のポケットにフレームを差し込んでシートを装着します。
装着方法はアウトドアチェアよくある感じなので、とても簡単です。
座面高の低いグラウンドスタイルはこれで設営完了です。
このままロースタイルにしてみましょう!
フレーム底部の4つの穴にレッグポールを装着します。
たったこれだけでロースタイルも設営完了です。
慣れれば1分で設営できますよ!
ちなみにこういった2WAYタイプのチェアは、
このDOD「スゴイッス」のように、レッグポールもショックコードで繋がっていて底部に格納するタイプが多いですが、
VENTLAXはレッグポールが完全着脱式になっています。
細かい点ですが、僕はこっちの方がスッキリして好きです!
VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTCのメリットをレビュー
では、VENTLAX「2WAY焚き火チェアワイドTC」のメリットを紹介していきます。
- 2WAY仕様でキャンプスタイルに応じて使い分け可能
- ワイドサイズで快適な座り心地
- 焚き火に強いTC素材
- デザインがカッコいい
それぞれ詳しく見ていきましょう!
2WAY仕様でキャンプスタイルに応じて使い分け可能
まずは「2WAY焚き火チェア」という商品名の通り、ロースタイルとグラウンドスタイルの2WAYに切り替えが可能です。
キャンプスタイルに応じて使い分けられて便利ですね!
なお、それぞれのスペック上の座面高は下記の通り。
- ロースタイル:23.5cm
- グラウンドスタイル:11cm
少し話が逸れますが、この座面高にはちょっと違和感がありました。
なぜならヘリノックス系のチェアとスペック値が大きく違うからです。
- チェアワン系(ローチェア):35cm
- グラウンドチェア:22cm
実際にヘリノックスのチェアと並べてみても、
このように、2WAYどちらでも座面高に関してはヘリノックスのチェアとだいたい同じに見え、明らかにスペック値ほどの差はないんです。
ただ、色々と比べてたらこの疑問は解決しました!
この理由は、座面高について、
- ヘリノックスはチェア前部の腿が当たる部分の高さが基準
- VENTLAXはお尻の最低部分が基準
このような基準の違いがあるからでした。
さらに補足しておくと、お尻の最低部分で比較しても高さに違いがあります。
お尻の最低部分の高さ比較
- ローチェア
-
VENTLAX:約23.5cm
ヘリノックス:約26.5cm
- グラウンドチェア
-
VENTLAX:約11cm
ヘリノックス:約12.5cm
このようにVENTLAXの方が少し低いため、ヘリノックスより、より深く腰掛けたゆったりした座り心地になります。
最初は「VENTLAXさん基準を合わせてよ!」と思いましたが、基準を前部に合わせちゃうとこの最低部の違いが見えなくなるからですね!
さて、だいぶ話が逸れましたが、キャンプスタイルに応じて2WAYで使えるというのは大きなメリットです。
ソロキャンプでロースタイルで置くとこんな雰囲気になります。
当たり前ですがロースタイルのキャンプにピッタリですね!
次にグラウンドスタイルで置くとこんな雰囲気です。
地べたスタイルでもチェアは欲しいって場合に最高です!
ワイドサイズで快適な座り心地
そして先ほどのヘリノックスとの比較でわかったかと思いますが、一般的なアウトドアチェアよりもシートの座面が一回り大きな作りをしています。
改めてヘリノックスのタクティカルチェアとの比較がこちら。
- VENTLAX:60cm
- ヘリノックス:53cm
このワイドシートのおかげで、よりゆったりとした余裕のある座り心地になっています。
横幅が広いおかげで胡坐もかきやすいのが非常に良いなと思ったポイントです!
なお、このワイドシートの恩恵はグラウンドスタイル時が特に大きいと感じました。
今度はヘリノックスのグラウンドチェアとの座り心地を比較してみましょう。
まず、ヘリノックスのグラウンドチェアは超軽量というメリットがありますが、胡坐をかいた際にポール部分が脚に当たって少し痛いというデメリットがあります。
対して、写真だと少しわかりにくいですが、VENTLAXのチェアは横幅が広いため胡坐をかいても脚にポール部分が当たりにくいです。
このおかげで脚が痛くならず快適なので、ワイドシートの恩恵はここが最も大きいと感じました。
なので胡坐で座るのが好きな人には超おすすめです!
焚き火に強いTC素材
そして最大の特徴とも言えるのが、焚き火に強いTC素材をシートに採用していることです。
“ポリコットン”と呼ばれるポリエステルとコットンの混紡素材のこと。
「シワになりにくく軽量で乾きやすい」というポリエステルのメリットと「風合いが良く、難燃性・通気性・吸湿性が高い」というコットンのメリットの良いとこ取りをしたキャンプに適した素材。
ポリエステル100%のチェアを使って焚き火してたら、気づかないうちに火の粉でシートに穴があいてた!
これは誰しもが経験するレベルのキャンプあるあるですね。笑
TC素材のVENTLAXのチェアは火の粉でシートに穴があきにくいので、焚き火の近くでも気楽に使えます。
焚き火が爆ぜて燃えカスが飛んできても、化繊だと簡単に穴があきますが、TCだと少し溶けるくらいで済む場合が多いです。
そのため、もちろんソロキャンプのメインチェアにも最適だし、
グループキャンプでリビングと焚き火を離してレイアウトしている際に、リビングには通常のチェアを置いて、焚き火にはこのVENTLAXチェアを置くという使い方も良いですね。
僕もこういう状況でいちいちチェアを持って移動するのが面倒だったし、奮発して買ったカーミットチェアに穴があくのも嫌だったので今後はこの使い方で大活躍しそうです!
デザインがカッコいい
冒頭でも言いましたが、焚き火チェアって機能性重視でデザインがイマイチな商品が多いんですよね。
そんななか、VENTLAXの焚き火チェアはデザインも非常にカッコいいです。
せっかくならキャンプサイトはカッコよくしたいと思う僕にとって、このデザイン性というのは非常に重要です!
シートの背中部分にはVENTLAXのロゴがワンポイントで入っています。
主張が激しすぎず、デザインの良いアクセントになっていますね。
さらにチェアの両サイドにはデイジーチェーンが付いています。
これもデザインのアクセントになってるし、
カラビナでちょっとした道具を吊るしたり、モールシステムのストレージなども装着できて便利です。
機能性とデザイン性を両立してるギアは本当に素晴らしいね!
VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTCのデメリットをレビュー
VENTLAX「2WAY焚き火チェアワイドTC」のデメリットと感じた点もあるので紹介します。
収納バッグがコンパクトじゃない
前半でも紹介した通り、収納バッグはこういう手提げタイプです。
これは確かにバッグに余裕があって楽に収納できるというメリットもあります。
あとは、フレームを完全に分解せずとも四角く残した状態で収納できるメリットもあります。
ただ、個人的にキャンプ道具はヘリノックスチェアのようにコンパクトにできる収納バッグの方が圧倒的に好きです。
キャンプの持ち運びも楽だし、自宅保管も場所を取らないから絶対にコンパクトが良いと思うんだよね…
これは、DODの人気チェア「スゴイッス」の収納バッグを真似したのだと思いますが、個人的にはここは真似しなくて良かったと思うポイント。
一応、フレームは完全に分解した状態で収納して、収納バッグを巻けば少しコンパクトになります。
ただこの状態で固定できるわけではないし、やはりコンパクトな収納バッグだったに越したことはないと思うのが率直な感想です。
逆に言うとデメリットに感じたのはこれくらいで、総合的にとても良いチェアです!
「VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTC」と「DOD スゴイッス」の比較
ちなみに先ほどのDOD「スゴイッス」は、
- 高さ調節が可能
- ワイドサイズ
- 焚き火に強いシート素材
こういった点でVENTLAX「2WAY焚き火チェアワイドTC」と特徴が似ているチェアで、VENTLAXはある程度スゴイッスを意識して作ったのだろうと感じられます。
違いが気になる人もいると思うので、この2つのチェアを比較していきます!
スゴイッスはかなり大きい
まず、並べると一目でわかる通りサイズ感が大きく違います。
どちらもワイドシートを売りにしているチェアですが、スゴイッスは際立って大きい造りになっています。
この時点で全然違うチェアと言っても良いのですが、このまま比較を続けます!
スゴイッスはよりゆったりした座り心地
まずはDODのスゴイッス。
スゴイッスは大きい分だけ背もたれが背中の上部までしっかりとサポートしてくれて、よりゆったりとチェアに身体を預けることができます。
この全身が包み込まれるような座り心地はスゴイッスならではでしょう。
続いてVENTLAX。
VENTLAXは背中の上部までは背もたれがなく、スゴイッスに比べるとゆったり感に劣ります。
ただ、これはスゴイッスに比べたらの話であって、VENTLAXも一般的なチェアに比べれば充分に快適な座り心地です。
また、VENTLAXも浅く腰掛ければ背中までしっかりサポートされるので、こうすればゆったりとくつろぐこともできます。
スゴイッスは高さと角度調整のバリエーションが豊富
紹介した通り、VENTLAXの高さ調節はロースタイルとグラウンドスタイルの2WAYです。
対してDODはロースタイルとグラウンドスタイルの2WAYはもちろん、
前後のレッグポールにそれぞれ3段階の高さ調節機能があるので、レッグポール装着時は3×3で9パターンの高さ/角度のバリエーションにアレンジできます。
グラウンドスタイルも合わせてなんと10WAY!
このように前後の高さを揃えれば、グラウンドチェア/ローチェア/ミドルチェア/ハイチェアを4WAYで切り替えることもできるし、
前後の高さを変えて、前傾からリクライニングまで角度調整も可能です。
「作業するときは前傾」「リラックスしたいときはリクライニング」のように、1台でシーンに応じて使い分けできるバリエーションの幅はスゴイッスの大きなメリットです。
デザインはVENTLAXの圧勝
これは個人の主観も入ってしまいますが、デザインはVENTLAXの方が圧倒的にカッコいいです。
キャンプサイトの見栄えにもこだわりたい僕にとっては非常に重要なポイント!
それぞれソロキャンプのサイトに置いてみるとこんな感じです。
どうでしょう。
VENTLAXの方が好きという人の方が多いんじゃないでしょうか。
スゴイッスは巨大すぎて、ソロサイトだとちょっとバランスが悪いように感じますね。
僕がキャンプ道具選びで大切にしている「カッコよくて実用性も高いギア」という観点では、VENTLAXの方が圧倒的に好みです。
特にソロキャンプではVENTLAXの方が収まりが良くておすすめ!
シート素材がVENTLAXはTC、スゴイッスはコットン
シートの素材は、VENTLAXがTC(ポリコットン)でスゴイッスがコットンです。
この違いはざっくり下記の通りです。
- TC
-
コットンに比べて軽量でシワになりにくい
- コットン
-
より難燃性、通気性、吸湿性が高い
また、風合いについては個人の好みもあるので上には含めていませんが、コットンは手触りにゴワゴワ感があって、TCは滑らかな質感です。
個人的にはTCの風合いの方が断然好きです!
VENTLAXの方が軽量
- VENTLAX:約1.0kg
- スゴイッス:約2.3kg
重量は2倍以上の差があります。
両方を持つとスゴイッスは明らかにズッシリと重いのがわかります。
キャンプ道具において軽さは正義なので、ここはVENTLAXに軍配です!
VENTLAXの方が安い
- VENTLAX:¥7,480
- スゴイッス:¥9,430
VENTLAXも決して格安というほどではないですが、スゴイッスよりも安いです。
どちらがおすすめ?
以上の比較を踏まえて、VENTLAXとスゴイッスのどちらがおすすめか?
デザインは個人の主観も入りますがこんな感じです。
基本はソロキャンプでカッコいいキャンプ道具が好きな僕は即決でVENTLAXです!
【まとめ】VENTLAX 2WAY焚き火チェアワイドTCをレビュー!
VENTLAXの「2WAY焚き火チェアワイドTC」を詳しくレビューしました!
ソロキャンプのメインチェアにするも良し、グループキャンプで焚き火用のチェアにするも良し。
キャンプチェアに求められる機能性をここまで凝縮して、さらにデザインのカッコよさも両立しています。
これはもう文句なしにおすすめできるチェアに仕上がっているので、気になった方はぜひ購入してみてください!
VENTLAX製品は今後も大注目です!