コットといえばヘリノックスが超有名。
しかし高価でなかなか手を出しにくいアイテムでもあります。
そんな憧れのヘリノックスにそっくりで、コスパにも優れた最高のコットがあるのをご存じでしょうか?
その名も「WAQ 2WAY フォールディングコット」。
この記事では、
- WAQのコットの超詳しいレビュー
- ヘリノックスのコットとの徹底比較
- 同じくコスパに優れたNaturehikeのコットとの比較
こちらの内容で「WAQ 2WAY フォールディングコット」の魅力を徹底的に紹介します!
僕はヘリノックスも持っているので実物比較もしていきますよ!
WAQ(ワック)ってどんなブランド?
WAQは2017年に大阪で設立された日本国内のアウトドアブランドです。
有名なキャンプ道具をコピーしたコスパの高い商品が人気を呼び、近年どんどん有名になってきています。
ルーメナーを真似したLEDランタンで一躍有名になった印象があります。
こういったコピーブランドには賛否あると思いますが、
- 最低限の品質を保っている
(利益至上主義ではなくユーザーのことをちゃんと考えている) - Amazonなどで不正レビューをしていない
個人的にはこの2点がちゃんとしているブランドであれば、
優れた商品が安く手に入るのはユーザーとして歓迎できることだと考えています。
なのでWAQは好印象です!
WAQ(ワック) 2WAY フォールディングコットの基本情報
スペック
商品名 | WAQ 2WAY フォールディングコット |
---|---|
使用サイズ (ハイコット時) | 長さ190×横幅65×高さ37cm |
使用サイズ (ローコット時) | 長さ190×横幅65×高さ17cm |
収納サイズ | 横60cm×高さ18×幅18cm |
重量 | 約3.2kg |
分散耐荷重 | 150kg |
セット内容 | ・ベッドシート × 1枚 ・サイドフレーム × 2本 ・レッグフレーム × 3個 ・レッグポール × 12本 ・収納ケース × 1 ・日本語説明書 |
価格(税込) | 15,800円 |
こちらが「WAQ 2WAY フォールディングコット」のスペック。
大きめの成人男性でも余裕で寝れる充分なスペックです。
レッグポールが標準で付属しているので、ヘリノックスと違ってオプションなしでハイ/ローの切り替えができるのもポイント。
カラーバリエーション
- タン
- オリーブ
- ブラック
発売当初は「タン」カラーのみでしたが、その後「オリーブ」と「ブラック」も発売され3カラー展開になりました。
どれもカッコいいカラーで特に男性にはたまらないラインナップですね。
僕はブラックを購入しました!
外観・使い方
こちらが収納ケース。
よくあるギチギチの収納ではなく、ある程度の余裕があって収納しやすいです。
収納ケースにはカラビナなどを掛けられるループが付いています。
ザックに取り付けるなど、持ち運び方の幅が広がりますね。
ショルダーストラップも付いていて、肩掛けにして持ち運びも可能です。
内容物を見ていきましょう。
- ベッドシート
- サイドフレーム×2
- レッグフレーム×3
- レッグポール×12
- 取扱説明書
- 収納ケース
ヘリノックスのコットワンコンバーチブルと全く同じパーツ構成です。
先ほども触れたとおり、ハイコットにするためのレッグポールも標準装備。
地味に嬉しいのが、レッグフレームに固定用のマジックテープが付いてます。
ヘリノックスには付いておらず、収納時にプラプラして煩わしいんですよね。
WAQのこの一工夫は痒いところに手が届いていて非常に親切です。
後発商品らしい素晴らしい工夫だと思います!
設営方法
まずはサイドフレームを2本組み立てます。
ショックコードが入っているので組み立ては簡単です。
サイドフレームをベッドシートの左右のスリーブに通します。
サイドフレームの端はシートのポケットにスッと押し込むことで飛び出さないようになっています。
次にレッグフレーム3本を組み立てます。
こちらもショックコードが入っていて簡単ですが、上下の向きに注意しましょう。
上記のように設営時に上を向く側にアーチがくるように組み立てます。
レッグフレームをサイドフレームに取り付けます。
まずは上記のようにレバーが付いていない側をサイドフレームにあてがって、
レバーの付いている側もサイドフレームに添えて、レバーをガチャっとロックします。
こうすることでシートがピンと張る仕組みになっています。
少しコツがいるポイントですが数回やったら慣れます!
レッグフレームを3本取り付けたらローコットの完成です。
ローコット状態の外観はこんな感じ。
続いてハイコットにしてみましょう!
ハイコットにするのはとても簡単で、
付属のレッグポールをレッグフレームの穴にグサグサと刺していくだけです。
12本全てのレッグポールを刺したらハイコットの完成。
ハイコット状態の外観はこんな感じです。
慣れたら3分くらいで設営できますよ!
WAQ(ワック) 2WAY フォールディングコットのおすすめポイント
張りがあって寝心地が良い
コットで一番重要なのは寝心地ですね。
WAQのフォールディングコットは寝心地が抜群です。
ヘリノックスに似た固めの張り具合で、沈み込みすぎないので腰が痛くなりにくいのが特徴。
コットの張り具合は好みによる部分もありますが、どちらかというと柔らかいより固い方が好きな人が多いでしょう。
後ほど詳しくヘリノックスとの比較もします!
さらに寝心地を良くしたい場合は、
同じくWAQの「インフレータブルマット」と一緒に使うのもおすすめ。
フォールディングコットにぴったりデザインされていて相性抜群です。
ちなみにWAQ公式ストアでセット購入すると1,000円引きになってお得です。
(2021年6月現在)
収納が軽量コンパクト
約3.2kgと軽量で収納サイズもコンパクトです。
コットを使うキャンプスタイルは道具が多くなりがちなので、ひとつひとつが軽量コンパクトになるのは大正義。
ちょっと余談ですが、
僕は普段はヘリノックスの「コットワンコンバーチブル」をメインで愛用していて、WAQはデュオキャンプ用のサブコットとして購入しました。
今まではサブコットとしてHilanderの「ウッドフレームコット」を使っていましたが、収納が大きいし重すぎたのでWAQに買い換えることに。
ご覧の通り収納サイズに雲泥の差があり、買い替えて本当に満足しています。
コットは軽量タイプが絶対に使いやすいです!
ローコットにもハイコットにもできる
使い方でも説明した通り、
WAQのフォールディングコットはローコットにもハイコットにもできます。
商品名の「2WAY」とはここから来ているんですね。
ヘリノックスの場合は、ハイ仕様にするために「コットレッグ」というそれだけで1万円するオプションが必要になります。
WAQの場合はレッグポールが標準装備なので、オプションなしでOKなのが超優秀。
ここはヘリノックスも使っているユーザーとして超イチオシです!
ベンチにもできる
コットは寝るだけではなくベンチにもできます。
耐荷重150kgなので2人は座れて、グループキャンプでの簡易チェアとしても使えます。
ちなみにベンチにするなら上記のようにハイコット状態が使いやすいです。
ローコットでもベンチにできないことはないですが、低すぎてちょっと使いにくいです。
スペアシートのみの購入が可能
WAQのフォールディングコットはスペアシートのみの購入が可能です。
使っていて生地がヘタったり破れてしまった場合はもちろん、
気分が変わってカラーチェンジしたいなんて場合にもシートだけ気軽に交換できます。
口コミ・評判・評価がとにかく良い
実際に使ってみた僕の感想として超おすすめできるコットなのはもちろん、
どの販売サイトのレビューを見てもとにかく評価が高いです。
いくつかレビュー内容を紹介します。
満足度が高いのが分かりますね!
総じてコスパが高すぎる
本家のヘリノックスは、
- コットワン本体:約3万8千円
- コットレッグ:約1万円
- 合計:約4万8千円
対してWAQのコットは税込15,800円。
このクオリティで約3分の1の価格で買えるのはコスパが高すぎます。
僕はすでにヘリノックスを持っているので今後もメインにしますが、
このWAQのクオリティを体感した今、
これから初めてコットを買うなら間違いなくWAQを選びます。
細部はヘリノックスの完成度が高いですが、よっぽどこだわらなければWAQは充分なクオリティです。
WAQ(ワック) 2WAY フォールディングコットの欠点・注意点
きしみ音はある
レビューで「きしみ音が気になる」という声がやや多く見られます。
実際にシートを上から押してみると、確かに少しギシギシと音がします。
この音の原因はサイドフレームとシートの擦れによるもので、WAQの商品に限らずコットの構造上ある程度は仕方ないことです。
この「きしみ音」を軽減する工夫として、
WAQのコットはサイドフレームを通すスリーブ部分の内側にメッシュ加工がされています。
それでも寝返りを打ったときなどに多少はギシギシ鳴ります。
レビューの中には「きしみ音がうるさくて自分が寝れないどころか周りの迷惑になる」という内容までありましたが、
僕が実際に使った感想としては、全くもってそこまでのレベルの欠陥ではありません。
よほど神経質な方でなければ普通に寝れるでしょう。
きしみ音については、そこまで心配する必要はないと思います!
入荷待ちになりやすい
WAQのコットはそのコスパの高さゆえに人気が高く、入荷待ちになってしまうこともしばしば。
2~3ヶ月待ちで手に入れたなんて声もあって、キャンプ前にいざ買おうと思ったら売り切れで間に合わない場合もあります。
そのため気になったタイミングで在庫があったら購入して確保しちゃいましょう。
気になったら今すぐチェック!
「WAQ 2WAY フォールディングコット」と「ヘリノックス コットワンコンバーチブル」の違いを比較
気になる人も多いであろう、
ヘリノックスの「コットワンコンバーチブル」との詳しい比較をします。
両方持っているので実物を並べて詳しく見ていきましょう!
スペック比較
WAQ 2WAYフォールディングコット | コットワンコンバーチブル | |
使用サイズ (ハイコット時) | 長さ190×横幅67×高さ37cm | 長さ190×横幅68×高さ38cm |
使用サイズ (ローコット時) | 長さ190×横幅67×高さ17cm | 長さ190×横幅68×高さ16cm |
収納サイズ | 横60cm×高さ18×幅18cm | 横54×高さ16×幅16cm |
重量 | 約3.2kg | 約2.19kg |
分散耐荷重 | 150kg | 145kg |
ハイコット化 | 標準で可能 | オプションが必要 (コットレッグ) |
価格(税込) | 15,800円 | 39,050円 |
まずはこちらがスペックの比較。
ヘリノックスの方が軽量ですが、コピー商品だけあってWAQのスペックはヘリノックスにかなり似ています。
収納サイズを比較
ヘリノックスの収納サイズの方が少しコンパクトです。
(コットレッグも収納バッグに収納している状態です。)
WAQも決して大きくはないですが、ヘリノックスの方がよりスッキリした感じ。
ただしヘリノックスはギチギチの収納なので、WAQの方が余裕を持って収納できるというメリットもあります。
ギチギチに収納するのが苦手な方はWAQの方が使いやすく感じるでしょう。
軽さはやはりヘリノックスに軍配です。
3.2kg(WAQ)と2.19kg(ヘリノックス)の差は、持てば違いがはっきりとわかります。
ただし、これも決してWAQが重いというほどではありません。
ヘリノックスの軽さが異常なだけです!笑
組み立て方は全く同じ
どちらも組み立て方は全く同じです。
本当になにひとつ変わらないので、ヘリノックスで慣れていた僕は説明書を見ずにWAQも簡単に設営できました。
使用サイズもほぼ同じ
使用サイズはほぼ同じです。
スペック上は横幅に1cmの違いがありますが全くわかりません。
上下に重ねてみても横幅はほとんど同じです。
スペック上で高さも1cm違いますが、これも誤差の範囲内です。
寝心地を比較
どちらも固めの張り具合でとても寝心地が良いです。
厳密にいえばヘリノックスの方がより固めの張り具合ですが、比較しないと絶対にわからない程度の違いです。
ヘリノックスの張り具合を100%だとしたらWAQの張り具合は90%といった感じ。
こうやって見ると、身体の沈み込み具合もほとんど同じなのがわかると思います。
腰の部分に注目するとWAQの方が少しだけ沈み込みが大きいですが、本当にわずかな違いです。
寝心地は全く同じと思ってOKです!
きしみ音を比較
2つ並べてシートをグイグイ押してみると、ヘリノックスの方がきしみ音が少ないです。
ヘリノックスも全く音がしないわけではないですが、かなり静かでここはさすがの完成度。
ただし注意点でも触れたとおり、WAQのきしみ音も実用上で問題が出るほどではありません。
WAQがうるさいというより、ヘリノックスが静かすぎるという理解が正しいと思います!
コットレッグを比較
ハイコットにするためのコットレッグ(レッグポール)の比較です。
ヘリノックスは別オプションなだけあって収納ケースも良い感じ。
ヘリノックスの方がシャープで質感も高いです。
この細さで耐荷重145kgを実現しているのは技術力の高さが垣間見えますね。
差込部の形状も違います。
こういった細かい違いはあれど、
コットレッグについても実用面では全く違いはないといえます。
もしかしたら長期的な耐久性に違いがあるかもしれませんが、見たところWAQの耐久性も悪くなさそうです。
フレームの質感を比較
サイドフレーム
どちらも質の高いアルミポールで、ショックコードで簡単に組み立てられます。
なおフレーム全体の話ですが、
- Helinox:業界最高峰「DAC社」製の超軽量合金製ポール
- WAQ:A7075 超々ジュラルミン製ポール
上記の通りどちらも高品質なポールが採用されています。
両方を持ち比べてみるとヘリノックスのポールの方が軽量で、ここがコットの全体重量に差が出ているポイントだとわかります。
レッグフレーム
レッグフレームの形状は全く同じ。
先述の通り、WAQのレッグフレームには元からマジックテープが付いていて収納時に便利です。
ちなみにヘリノックスの方はモビロンバンドを使ってプラつきを防止しています。
(モビロンバンドは日常でも何かと便利でおすすめ!)
ロックレバー部分はヘリノックスの方がマットな質感で少し洗練されています。
どこまでいっても構造は全く同じですね!
シートの質感を比較
シート生地はどちらもナイロン製です。
WAQは300D(デニール)のナイロンを採用。
ヘリノックスは公表されていませんが同じく300Dくらいだと思います。
実際に両方を触ってみると、ヘリノックスのシート生地の方がしなやかで質感が高いのがわかります。
比べてしまうと、WAQは少しバサバサ感、ビニール感みたいなのを感じます。
ただしこれも同時に比較しないと絶対にわからないレベルの差です!
WAQのシートは寝転んだあとにこのようなシワがつきやすいです。
これも特に問題はありませんが、ヘリノックスはほとんどシワがつかず質の高さを感じます。
あとはWAQのシートは生地の裁縫が曲がっている箇所が見受けられます。
このあたりは価格なりというか、ヘリノックスの品質が高すぎる印象です。
なんにせよWAQのシートも実用では全く問題はないです。
シートはポールのエンド部分にも違いがあります。
ヘリノックスは片側が完全に閉じていてポールが飛び出す心配がありません。
その代わり片側からしかポールを出し入れできないです。
WAQは両側に穴が空いていてどちら側からでもポールを出し入れできます。
ここは使ってみてどちらでも良いかなという感想。
ポールを通すスリーブ部分の比較です。
ヘリノックスは矢印を付けた部分にもサポート生地があります。
このおかげで、設営時にポールを押し込んでいくだけでスルスルと通しやすいです。
WAQにはDリングが付いていて一瞬「おっ!」となりますが、冷静に考えると何のためにあるのか謎です。笑
価格差は3倍でWAQのコスパは異常
かなり細かくWAQとヘリノックスのコットを比較しました。
本当にそっくりなコットで、実用面での違いはほとんどないと考えてOKです。
細部はヘリノックスの方が完成度が高いとはいえ、実用上はWAQも全く見劣りしません。
繰り返しにはなりますが、3倍の価格差を考えるとWAQのコスパは高すぎます。
WAQは自信を持っておすすめします!
「WAQ 2WAY フォールディングコット」と「Naturehike アウトドアベッド」の違いを比較
WAQのコットを検討中の方は、
Naturehikeのコットも気になっているのではないでしょうか?
こちらもコスパが高い商品なので迷う人も多いはずです。
僕も実際にWAQと迷いました!
スペック比較
WAQ 2WAYフォールディングコット | Naturehike アウトドアベッド | |
使用サイズ (ハイコット時) | 長さ190×横幅67×高さ37cm | 長さ190×横幅64×高さ38cm |
使用サイズ (ローコット時) | 長さ190×横幅67×高さ17cm | 長さ190×横幅64×高さ17cm |
収納サイズ | 横60cm×高さ18×幅18cm | 横50×高さ20×幅20cm |
重量 | 約3.2kg | 約2.7kg |
分散耐荷重 | 150kg | 150kg |
ハイコット化 | 標準で可能 | 標準で可能 |
価格(税込) | 15,800円 | 16,900円 |
この2つもかなり似たスペックですね。
NaturehikeもWAQと同様にレッグポールが付属していて、オプションなしでハイコットにできます。
WAQよりも1,000円高いですが、ヘリノックスに比べるとこちらも超コスパのコットです。
WAQを選んだ理由
スペック以外にもネットの情報を元に比較して、僕がWAQを選んだ理由はこちら。
- シートの張り具合が好み
(WAQは固め、Naturehikeは柔らかめ) - フレームのカラーが好み
(WAQはブラック、Naturehikeはシルバー) - 日本企業を応援したい
(WAQは日本企業、Naturehikeは中国企業)
特に大きかったのが①で、
シートの張り具合は個人的に固めが好みだし、固めの方が腰を痛めにくいのでおすすめです。
WAQを選んでおいて間違いはないです!
【まとめ】WAQ(ワック) 2WAY フォールディングコットをレビュー
「WAQ 2WAY フォールディングコット」を詳しくレビューしました!
とにかくコスパが高くて品質も高い超おすすめのコットです。
ヘリノックスの「コットワンコンバーチブル」とも比較をしましたが、
- 使い方や寝心地はほとんど同じ
- 細部の質感はヘリノックスの方が高い
- 3倍の価格差を考えるとWAQはコスパ最高で超おすすめ
まとめるとこんな感じです。
ヘリノックスは高くて躊躇しがちなところに最高の選択肢ができました。
コットがあるキャンプは快適そのもの!在庫があったら即GETしちゃいましょう!