2024年11月21日(木)20:00~11月27日(水)01:59
ヒューナースドルフに必須のカスタム方法を解説!ノズルを改造して注ぎやすく!
冬キャンプで石油ストーブを使う際には灯油タンクが必需品です。
灯油を入れるポリタンクといえばこんな赤いやつが一般的ですが、キャンプではちょっと映えないですよね。
そこで、アウトドアにもマッチする人気の灯油タンクといえば「ヒューナースドルフ」です。
ミリタリーな感じでカッコいい!
ただしこのヒューナースドルフ、そのままだと非常に使い勝手が悪いことでも有名なんです。
この記事では、そんなヒューナースドルフを使いやすくカスタマイズする方法を紹介します!
ヒューナースドルフとは?
ヒューナースドルフはドイツ生まれの灯油タンクです。
オリーブカラーが無骨でカッコよくて、アウトドアシーンに非常にマッチします。
上記の写真の左が5Lタイプで右が10Lタイプ。さらに大きい20Lタイプもラインナップがあります。
最も人気が高いのは5Lタイプですが、
僕が使っている石油ストーブは「トヨトミ KS-67H」(タンク容量6.3L 10時間燃焼)という大型のため、今回は10Lタイプをカスタムしていきます。
なお、下記のような小型の石油ストーブを使ってるなら5Lタイプで良いと思います。
持っている石油ストーブのタンク容量と燃焼時間を確認して、キャンプの泊数との兼ね合いから決めればOK!
5L×2っていう使い方をしてる人も結構いるよ!
ヒューナースドルフは欠点が多い
カスタマイズ方法に入る前に、そもそもなぜヒューナースドルフはカスタムしないと使いにくいのでしょうか。
- ノズルの先端が太い
- 注ぐときに燃料が漏れる
- 空気穴がない
欠点ありすぎなんだよなぁ…
①ノズルの先端が太い
ヒューナースドルフにはノズルが付属していますが、先端が太めなので石油ストーブの給油口の中まで入らない場合が多いです。
僕のトヨトミ KS-67Hの給油口には入らず、その他の人気どころの石油ストーブも入らないものがほとんど。
ノズルが給油口の中まで入らないと、注ぐ際に灯油が周りに垂れて掃除が面倒だし危険です。
②注ぐときに燃料が漏れる
さらにこのノズルの接続部にパッキンがないため、傾けて注ぐ際に矢印の隙間から盛大に灯油が漏れます。
この部分は回して締めるのではなく、ググっと押し込んで装着する仕様なので結構ガバガバです
多少の個体差があるようですが、ちょっと漏れるというレベルではなくダラダラと垂れます。
もうね、この欠点が致命的に不便なんです。
③空気穴がない
そして、どこにも空気穴がありません。
空気穴がないとゴポゴポと息継ぎをするように灯油が出るため、時間がかかるし灯油が波打って出るので余計に周りにこぼれやすくなります。
こんな感じで、カッコいいけど欠点だらけで使いにくいのがヒューナースドルフ!
一応、「②燃料漏れ」と「③空気穴がない」の欠点は純正のオプションノズルを購入すれば解決できます。
これは接続部にちゃんとパッキンが入っていて、しっかり回し締める仕様だから漏れないうえに、
注ぎ口に空気が通る穴もあってスムーズに注げます。
ただし、これもノズルの先端は太めなので、基本的に石油ストーブの給油口にそのまま入りません。
先端が細ければこのオプションノズルが最強だったのに…!
そのため、この後に紹介するカスタマイズをしていくのですが、DIYが面倒な方はこのオプションノズルに漏斗を使うという解決法もあります。
こんな漏斗が100均に売ってるので、カラビナで吊るしておけばOKです。
ぶっちゃけこの方法が楽だよ!
ヒューナースドルフのノズルのカスタムに必要なもの
では、DIYでのカスタマイズ方法を紹介していきます。
まず、必要なものはこちら。
- ゴムパッキン 直径38mm
- ホースニップル 3/8
- シールテープ
- のこぎりカッター
- ボルト M6×10mm(1個でOK)
- ゴムパッキン 内径6mm
- ねじ切りタップ M6
- 電動ドリル 5mm
ヒューナースドルフのノズルをカスタムするやり方
カスタマイズのやり方を紹介していきます。
ノズルの先端を細くする
まずはノズルの先端を細くする作業です。
ノズルは本体の横に格納するので、そのままホースニップルを装着すると長くなって収納できなくなってしまいます。
そのため、ホースニップルの外に出る部分の長さ分だけノズルをカットします。
のこぎりカッターで割と簡単に切れます。
断面が結構ケバケバになったので、自宅にあった紙やすりで整えました。
まぁまぁ綺麗になりました。
気にならなければ、やすりがけはしなくてもOK!
次にホースニップルにシールテープを巻きます。
僕は3周巻きました。
そして先端を切断したノズルにホースニップルをねじ込んでいきます。
ただし、ここでちょっとトラブルが起きました。
他の人の情報だと割と簡単にねじ込めているようなのですが、僕の場合はキツ過ぎて素手では絶対にねじ込めない状態でした。
幸いにも自宅にモンキーレンチがあったので、これを使って何とかねじ込むことに成功しました。
この原因を少し探ってみたところ、5Lタイプと比べて10Lタイプのノズルの方が明らかに内径が狭くなっていました。
他の人は5Lタイプをカスタムしてることが多いから大丈夫だったのか。
はたまた、10Lタイプは最近購入したので仕様が変わったのか、個体差なのか、詳細は不明です。
なにはともあれモンキーレンチが必要になる可能性があります!
ちょっと焦りましたが、ノズルの先端にホースニップルを装着できました。
漏れ防止にパッキン装着
次にノズルの接続部分にパッキンを仕込みます。
直径38mmのパッキンが良い感じに嵌まります。
ただし完璧にピッタリではなくノズルを着脱する際にたまに落ちるので、失くさないように注意しましょう。
なお、念のため色んなサイズのパッキンを試しましたが38mmが最も良かったです。
空気穴を作る
次にタンク本体に空気穴を作っていきます。
まずは5mmの電動ドリルで下穴を開けます。
次にねじ切りタップでネジ穴にします。
続いてM6ボルトにパッキンを装着します。
M6は直径6mmの意味なので、内径6mmのパッキンがピッタリです。
これを先ほど開けたネジ穴にねじ込みます。
開ける穴の大きさを間違えなければ、もちろんピッタリ嵌まります。
なお、中空の樹脂製ボルトの水平方向にドリルで穴を開けることで、より空気の通りを良くする工夫をしている方も見かけます。
もちろん空気穴としてはそうするのがベターだと思いますが、
金属ボルトでも少し浮かせたときにねじの隙間から空気が通るので、僕は見た目が良いのも加味して金属ボルトにしました。
カスタム完了!
さて、これでカスタムが完了しました!
ノズルも問題なく本体に格納できて良い感じ!
ついでにハンドルにパラコードを巻く
これは全然やらなくても良いのですが、パラコードが余ってたのでハンドルに巻きました。
ちなみに使ったパラコードの長さは約5mです。
見た目もさらに良くなったうえに、グリップ感も増して良い感じです。
余裕があったらグリップを作るのもおすすめ!
実際にキャンプで使ってみた
カスタムしたヒューナースドルフを実際にキャンプで使ってきました。
トヨトミ KS-67Hに灯油を注いでみましょう。
ノズルはばっちり給油口の中まで入って、空気穴も良い感じに機能しました。
ただし、砂利が濡れてることからもわかる通り、パッキンを仕込みましたがノズルと本体の接続部から灯油が漏れることがありました。
2回目に給油したときはほとんど漏れなかったので、ノズルを接続したときに上手い位置にパッキンがくれば漏れないのかもしれません。
純正のパッキンではないので、この辺りは仕方ないかもしれないですね。
もう少し厚みのあるパッキンがあればそれに変えたり、パッキンを二重にすればもう少し改善する気もします。
なにはともあれ、なにもしない純正の状態よりは遥かに使いやすくなったことは間違いないです。
…でもね、ぶっちゃけね、
ここまでやって完璧に使いやすくならないなら、
前半で紹介したこのスタイルが一番良いんじゃないかって思ってます。笑
【まとめ】ヒューナースドルフのノズルをカスタム
灯油タンクのヒューナースドルフを使いやすくカスタムする方法を紹介しました!
見た目はカッコいいけど、そのままの状態だと使い物にならないレベルの困ったさんなので、絶対にカスタマイズすることをおすすめします。
- がっつりDIYするもよし!
- オプションノズルと漏斗で対応するもよし!
どちらか好きな方でカスタマイズしてみてください!
ヒューナースドルフ
DIYカスタムに必要なもの
オプションノズルカスタムに必要なもの