プリムスの「トゥピケ」というツーバーナーをご存じでしょうか?
キャンプで使うツーバーナーといえばユニフレームやコールマンが有名ですが、このトゥピケはそれらを超える性能を持った最高のツーバーナーです。
今回はトゥピケを1年以上使い続けてわかったおすすめポイントなど、詳しく紹介していきます。
超おしゃれだし、使い勝手がとにかく最高なんです!
プリムス トゥピケの基本情報
スペック
商品名 | トゥピケ |
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ブランド名 | PRIMUS |
収納時サイズ | 47.5×29.5×8.2cm |
重量 | 約4.25kg |
ゴトク径 | 22cm |
出力 | 2.9kW / 2,500kcal/h(IP-500T・バーナー一口使用時) |
ガス消費量 | 207g/h(IP-500T・バーナー一口使用時) |
「トゥピケ」はPRIMUSが発売しているツーバーナーです。
シルバーとブラックを基調としたボディにウッドをあしらった、非常におしゃれなデザインが特徴です。
「トゥピケ」ってとてもユニークな名前ですよね。
名前の由来を少し調べてみましたが、スワヒリ語が語源みたいだけど意味まではわかりませんでした。
外観・使い方
まずは外観を見ていきましょう。こちらが収納時の状態。
3本のウッドがおしゃれな天面です。
裏面はこんな感じ。脚が折りたたまれています。
真ん中に見えるゴールドのパーツがガス缶の接続部分で、ここに収納されています。ホースで伸ばして使います。
平置きするときの接地面には滑り止め加工がされています。
このようにハンドルを持って持ち運ぶことができます。
開くとこんな感じ。2つのコンロが並んだシンプルで美しいデザインです。
奥に見える左右の黒いやつは風防で、マグネットでフタ裏に吸着してピタッと収納できる仕様です。
引き出せばこのように風防として使えます。
固定はされずプラプラした状態ですが、特に困らず使いやすいです。
脚を伸ばせば高さを出すこともできます。
ガス缶を接続しました。1つのOD缶で2つのバーナーが使用可能です。
左右のバーナーそれぞれに火力調節つまみと点火装置が付いています。
ライターなどを使わずに点火することが可能です。
火をつけてみました。最大火力はこれくらいです。
わかりにくいですが最小火力はこれくらい。とろ火もばっちりいけます。
サイズ感がわかりやすいように左右に調理器具を乗せてみました。
- 左:ライスクッカーミニDX(ユニフレーム)
- 右:スキレット8インチ(LODGE)
炊飯しながらおかずを作るのに十分なスペースがあります。
ちなみに別売りですがトゥピケには専用ケースもあります。
外に小物を収納できるポケットがたくさん付いていて、
中には大きいサイズのOD缶を収納できるポケットもあってとても便利です。
ちょっと高いけど純正だけあってトゥピケの収納に最適です!
プリムス トゥピケのおすすめポイント
デザインが超おしゃれ
まずトゥピケはデザインがおしゃれ過ぎます。
ツーバーナーは色々とありますが、「おしゃれ」と呼べるデザインのものってほとんどないんですよね。
このトゥピケは唯一無二のデザイン性の高さがあります。
心から「おしゃれだなぁ~」って思えた唯一のツーバーナーです!
ガス缶分離型だから平置きできる
トゥピケはOD缶をバーナー本体に直接接続するのではなく、ホースで接続する仕様になっています。
そのおかげで本体の下にガス缶の空間を設ける必要がないため、キッチンラックなどに平置きが可能です。
これが他のツーバーナーにはない超おすすめポイントです!
人気の高いツーバーナーといえば「ユニフレーム」や「コールマン」の製品ですが、
それらはどれも本体の下にガス缶を装着する仕様のため、どうしても高さが出てしまいます。
トゥピケなら平置きできるのでロースタイルにもぴったり。
平置きできて収まりが良いおかげで、ソロキャンプで使っても大袈裟になりません。
もちろん脚も付いているので、必要に応じて他社のツーバーナーと同様に高さを出すこともできます。
僕は基本的に平置きで使ってます!すっきりして本当におすすめ!
コンパクトで省スペース
トゥピケは本体サイズそのものもコンパクトです。
またも「ユニフレーム」と「コールマン」との比較になりますが、収納時のサイズの違いはこちら。
実物がないのでわかりにくくて恐縮ですが、比較するとトゥピケは他の2つよりも一回り小さいです。
先ほどのガス缶分離式という特徴とも相まって、トゥピケはキャンプサイトに非常にすっきりと納めることができます。
OD缶1つで2つのバーナーが使える
トゥピケは1つのOD缶で2つのバーナーが使えるのも、他社製品にはない大きなメリットです。
何度も例に出しますが「ユニフレーム」も「コールマン」も、どちらも1つのバーナーに対して1つのOD缶が必要です。
むしろツーバーナーはこういう仕様が一般的です。
トゥピケなら1つのOD缶でOKなので、持ち物を減らせるし見た目もすっきりするのでメリットだらけです。
これは僕の友人も「超便利じゃん!」って驚いてました!
レギュレーター機能で安定した火力
トゥピケはレギュレーター機能というものが搭載されています。
自動でガス量を調整して長時間の使用でも安定した火力が保てる機能。
このおかげで長時間火を点けっぱなしにする煮込み料理なんかもお手のもの。
デザインや収納性が高いだけではなく、バーナーとしての性能ももちろん素晴らしいです。
デザインも機能性も最高!
掃除がしやすい
ツーバーナーは調理で油などが跳ねて汚れやすいので、掃除のしやすさも重要です。
まずトゥピケはゴトクが簡単に外せます。
ゴトクを外すと本体はほぼフラットなデザインになっています。
入り組んだ箇所が少ないので汚れても非常に掃除がしやすいです。
さらに土台部分も簡単に外せるので、汚れが酷いときは食器を洗うように洗剤とスポンジでゴシゴシ洗えます。
中はこんな感じになっていて、ここも複雑な造りにはなっていないので隅々まで綺麗にできます。
手入れしやすいツーバーナーは本当に便利ですよ!
プリムス トゥピケの欠点・注意点
廃番で手に入れにくい
トゥピケは既に廃番になってしまっていて、定価で新品を購入するのは困難な状態です。(2021年1月現在)
定価は約4万円ですが、今はプレミア価格がついて新品だと約5万~6万円で市場に出回っています。
ちなみに僕は2回ほど使用された新古品(国内正規品)を約4万円で購入しました。
こんなに素晴らしいツーバーナーなのに廃番は残念ですね。いつか復活してほしいです!
海外仕様版はガス缶変換アダプターが必要
また注意しないといけないのが、出回っているものは海外版も多くあります。
トゥピケは海外版だとガス缶の変換アダプターが必要になる場合があります。
調べたところ「日本国内正規品」と「EU版」は日本のOD缶がそのまま使えますが、「US版」の場合は変換アダプターが必要とのこと。
購入する際は注意するようにしましょう。
なお変換アダプターは下記の商品が使えます。
プリムスのキャンプファイアシリーズ
トゥピケはプリムスの「キャンプファイアシリーズ」というシリーズの商品です。
同シリーズには他にも2タイプのツーバーナーがあるので紹介しておきます。
キンジャ
「キンジャ」はトゥピケの弟分といえるツーバーナーです。
フォルムはトゥピケにそっくりですが、トゥピケの違いはこちら。
- フルブラックのデザイン
- 点火装置がない
- 風防がない
- スタンドがない
- 重量は約580g軽く、価格も約1万円安い(定価)
こんな感じでトゥピケの下位互換のようなツーバーナーです。
ただキンジャはフルブラックのボディがカッコいいので、デザインでキンジャを選ぶという人もいるんじゃないでしょうか。
キンジャもトゥピケと同様に現在は廃盤になっていて、なかなか手に入れにくくなっています。
オンジャ
「オンジャ」は他の2製品とは違ったデザインをしています。
ショルダーバッグのように収納可能で、使うときはX字型に開けば本体がそのまま風防になる仕様になっています。
OD缶も下に直接取り付けるタイプです。
なお、オンジャのみ現行品として普通に新品購入することができます。
【まとめ】プリムスのツーバーナー「トゥピケ」をレビュー
プリムスのツーバーナー「トゥピケ」を詳しくレビューしました!
- デザインが超おしゃれ
- ガス缶分離型で平置きできて便利
- 本体サイズもコンパクトで省スペース
- OD缶1つで2つのバーナーが使える
- レギュレーター機能で安定した火力
- 掃除がしやすい
デザインと機能性を両立した、とにかく最高のツーバーナーです。
現在は廃番となっていて少しプレミア価格が付いてしまっていますが、満足すること間違いなしの完成度の高さです。
今後も他のツーバーナーは欲しくならないだろうな。