冬キャンプのテント内でストーブを使用したり車中泊で火器を使用する際には、一酸化炭素チェッカーが必需品です。
そして、人気商品の1つが新コスモス電機の「SC-715T 快適ウォッチ」。
これは基本的に家庭用の火災・一酸化炭素警報器なのですが、キャンプ用としても色んなところでおすすめされているので僕も最初に購入してみました。
しかし、実際に使ってみたところキャンプ用としては全くおすすめできないことがわかりました。
その理由について、僕の経験談を元に詳しく紹介していきます!
新コスモス電機の一酸化炭素チェッカー「SC-715T」をキャンプにおすすめしない理由
まず端的に言うと、新コスモス電機「SC-715T」がキャンプにおすすめできない理由がこちらです。
- 常時起動しっ放しの状態になる
- 一度警報が鳴るとなかなか止められない
この欠点を痛感した経験談を話します!
そもそも、本来この商品は家庭の据え置き用です。
そのため、最初に起動ギミックを押し込んで一度起動させると、内蔵のリチウム電池の寿命(約5年)が切れるまで常時起動しっ放しの状態になります。
つまりどうやっても電源をOFFにできないのですが、家庭の据え置き用なので、これ自体は特に悪いことではありません。
僕はSC-715Tを持って行くために、キャンプ前日に道具コンテナの中にしまって寝ました。(コンテナの蓋も閉じました。)
すると、夜中に一酸化炭素の警報音が鳴っていることに気づいて目が覚めました。
もちろん就寝時に火器は使っていないので、恐らく密閉されて換気ができないコンテナの中に入れてしまったことによる誤作動で、これ自体は製品に非はなく僕の不手際です。
ただ、常時ONのせいでコンテナなどに収納して持ち運べないのはキャンプ用として不便すぎます。
そしてさらに困ったのが、警報停止ボタンを何度どうやって押しても警報音が全く鳴り止まなかったこと。
警報音は結構大きめで、深夜だったこともあり家族や近所の迷惑になるので、鳴り止まずにめちゃくちゃ焦りました。
そして焦りながらも説明書を確認するとこんな文字が。
警報器周囲のCOが規定濃度以下になると、警報音が停止する。
どうやら、SC-715Tは本体正面の警報停止ボタンで火災警報は止められますが、一酸化炭素警報は止められない仕様のようです。
その後も警報音をできるだけ抑えながら一、酸化炭素は出ていない部屋に出した状態で30分ほど格闘しましたが、警報音は全く止まらず。
恐らくもっと時間を置けば止まったんだと思いますが、深夜で迷惑だし、キャンプに向けて睡眠も取る必要があったので最終手段を取ることに。
最終手段として、内蔵バッテリーのケーブルを切断して物理的に壊すことで警報を止めました。
SC-715Tは内蔵バッテリーを取り外せないため、こうするしかありません。
安くない商品なので悔しい思いをしましたが、その後に冷静になってこう思いました。
これがキャンプ中じゃなくて、事前に家で起きてくれてマジで良かった…!
キャンプ中にストーブに反応して一酸化炭素警報がちゃんと鳴ってくれるのは、もちろん良いことです。
でも、鳴ってしまった警報をキャンプ中になかなか止められないのは最悪です。
周りのキャンパーへの迷惑も良いところですからね。
キャンプでも就寝時はストーブをしっかり消すべきですが、それでも万が一キャンプ場で夜中に警報が鳴って止められなかったらと思うとゾッとしました。
鳴ってしまったら壊さなきゃいけない高い警報器を使ってると考えたら、キャンプ中も落ち着かなくて安心して使えないですよね。
そしてこの経験を機に、僕のキャンプ用の一酸化炭素チェッカー選びの考え方として下記の③が追加されました。
- 命を守るための道具だから、高くても日本製センサーで高品質な商品を選ぶべき
- 故障対策のために2つ以上使用する(サブは最悪安物でも可)
- 警報音をすぐに止められるものを選ぶ
①と②の考えは元から持っていたのでメインの一酸化炭素チェッカーとしてSC-715Tを購入したわけですが、③は全くの盲点でした。
商品によって、すぐに警報を停止する方法は、
- 警報停止ボタンを押すもの
- 電池ごと抜く必要があるもの
など色々ありますが、新コスモス電機の「SC-715T」のように警報停止ボタンも機能しないし内蔵バッテリーを取り外せないものは本当にどうしようもありません。
事前に家でこのデメリットに気づけたのが不幸中の幸いでした!
まとめ
新コスモス電機の「SC-715T 快適ウォッチ」が、キャンプや車中泊用の一酸化炭素チェッカーとしてはおすすめできない理由について紹介しました。
色んなところでおすすめされているからといって、全部が手放しに良いとは言えないことを痛感できる経験でしたね。
これについては、誰かがおすすめと言い始めてそれが独り歩きしてしまったような印象を受けました。
そもそもが家庭用の製品なので、新コスモス電機さんに非はないことは重ねて伝えておきます。
メーカーとしてもアウトドア用途には推奨していないようです!