2024年11月21日(木)20:00~11月27日(水)01:59
【ケーバーBK2レビュー】バトニングにおすすめの最強ナイフ
キャンプ用の新しいナイフを買いました。
KA-BAR(ケーバー)の「BK2」という、バトニング用途として最高のナイフです。
超個性的なナイフでとても気に入ったのでレビューしたいと思います。
バトニングに最適なナイフを探して出会ったBK2
まず新しくナイフを買った理由を簡単に。
僕はキャンプを始めた時からずっと、定番のモーラナイフHeavy Dutyしか持っていませんでした。
僕のナイフの用途で一番多いのはバトニングなんですが、
このモーラナイフはフルタングじゃないので、バトニングのような激しい作業をする用途には向いていません。
ブレードがハンドルの内部まで続いるタイプのナイフ。
ブレードとハンドルが接着のタイプよりも激しい作業がこなせる。
フルタングじゃないナイフでバトニングをすると、ナイフが壊れたり、壊れたはずみで最悪怪我をする危険性もあるから良くないのです。
それでもモーラナイフしか持ってないから普通に使っちゃってたんですけど、
あぁ~、壊れちゃったらどうしようかなぁ~。
バトニングする度にこういう不安がよぎってモヤモヤしてました。
そこで「心置きなくバトニングできるナイフが欲しい!」と思って色々と調べていたら、このBK2がとても良さそうだったので購入しました。
同じようにバトニング用のナイフを探してる人って多いんじゃないでしょうか?記事の後半ではこのとき候補に挙がった他のナイフも簡単に紹介しますね!
ケーバーBK2の基本情報
今回買ったBK2は、200年以上の歴史があるイギリスのナイフメーカー「KA-BAR(ケーバー)」のナイフです。
刃にブラックコーティングもされた全体的に黒いデザインで、刃厚6.6mm・重量422gという超ヘビー級。
とにかくデカい、重い、ゴツい。
パワーにステータス全部振りの超個性的なナイフです。
こんな感じのパッケージに入っています。お世辞にも高級感があるとは言えない。
ナイフ本体とカイデックス素材のシースが入っています。
僕はこのままだとデザインがちょっと気に入らなかったので、ハンドルとシースを交換して黒いコーティングを剥がすカスタムをしています。
ケーバーBK2のおすすめポイント
脅威の刃厚6.6mm
刃厚が6.6mmもあります。
この数字だけだとわかりづらいと思いますが、
モーラナイフHeavy Dutyは3.2mm、厚いことで有名なブラボー1でも5.2mmなので、BK2の極厚っぷりがわかると思います。
モーラとBK2を比較した画像がこちら。
BK2のブレードの圧倒的な厚さがわかりますね。
刃厚があると薪をかち割るパワーが増すので、BK2は非常にバトニングに向いています。
BK2より刃厚があるナイフを僕は知りません!
もちろんフルタング
もちろんフルタングです。
画像のように肉抜きもされていて、持った時の重心のバランスも考えられているようです。
僕にとっては初のフルタングナイフですが、やっぱりフルタングのナイフは安心感がありますね。
厚い刃厚も相まって激しくガシガシ使っても壊れる気がしません。
刃長121mmと十分に長い
刃長は121mmで十分に長いです。
バトニングでは薪に刃を渡して叩いていくので、刃長が長いナイフの方がやりやすくなります。
画像はモーラHeavyDutyとの比較です。
ちなみにバトニングに適してるブラボー1が107mm、モーラのガーバーグが109mmなので、それらよりも長いです。
この部分でもBK2はバトニングには最適なナイフといえます。
切れ味の良い炭素鋼ブレード
ブレード鋼材は「1095Cro-Van鋼」という炭素鋼(カーボンスチール)です。
炭素鋼のナイフはステンレス鋼のナイフに比べて、
- 硬くて切れ味が良い
- 研ぎやすくてその切れ味を保ちやすい
このようなナイフにとって良い性質を持っています。
その半面ステンレスよりも錆びやすいので注意が必要ですが、メンテナンスを怠らなければ炭素鋼のナイフの方がおすすめです。
総じてバトニングには最高のナイフ
- 刃厚6.6mm
- フルタング
- 刃長121mm
- 切れ味の良い炭素鋼ブレード
ここまで紹介したこれらのおすすめポイントを踏まえて、BK2はバトニング用途のナイフとしては最強です。これよりバトニングに適したナイフはないんじゃないかと思います。
BK2はナイフというより、ナイフと斧の中間みたいな感じで捉えると良いかもしれません。鉈に近い感じですね。
バトニング以外にも枝払いや大雑把なクラフトなど、ハードな用途にはとにかく向いています。
バトニング用途のナイフを探していた僕にとっては、本当に最高のナイフに出会えたと思います!
ケーバーBK2の欠点
ナイフとしてはかなり重い
実測値で重さは422gです。ナイフとしては非常に重いです。
なので取り回しが良いとは言えないし、軽量化したいバックパックだけでのキャンプには向いていません。
この重さによってパワーが出るので、どっちを取るかなんですけどね!
細かい作業には向いてない
その重さとデカさも相まって、細かい作業をするのには全く向いていません。
フェザースティック作りとかもできないことはないけど、超やりづらいのでこのナイフでやるならモーラHeavyDutyでやった方が全然良いです。
ただそんなことは買う前から分かり切っていたことで、僕はBK2と一緒に「ケラム ウルヴァリンプロ」というプーッコナイフも購入しました。
プーッコはBK2とは真逆で、パワーはないけど細かい作業が得意なナイフです。
BK2とウルヴァリンプロで使うシーンをはっきり使い分ける前提で買ったので、BK2で細かい作業ができなくても何も問題ありません。
逆に「ナイフは万能なやつ1本だけ!」という場合は、BK2はおすすめしません。
純正のハンドルは滑りやすい
ハンドルはナイロン樹脂製で、滑り止め加工もないので滑りやすいです。
この大きくて重いナイフを扱うには正直ちょっと怖いグリップの悪さです。
僕はウッドハンドルに交換しています。(黒い塗装も剥がしています。)
ちなみにAmazonでも交換用ハンドルが販売されています。
付属のカイデックスシースがダメダメ
BK2にはカイデックス製のシースが付属します。
これが本当に使いづらくて、ナイフをしまうと引っかかって抜くのが大変です。
いちいち面倒くさいし、このシースに出し入れするだけで刃こぼれしそうな気がするので全く使う気が起きません。
Amazonのレビューでもこのシースは酷評されています。
ちなみに別のシースが付属するBK22というのが存在します。それもちょっと紹介します!
ケーバーBK2とBK22の違いと選び方
BK2とBK22と名前がよく似た商品があるのですが、この違いは付属するシースの違いでナイフそのものは全く同じものです。
- BK2=カイデックスシースが付属
- BK22=ナイロンシースが付属
BK2のカイデックスシースは酷評ですが、ナイロンシースは使いやすいと評判です。
ただしナイロンシースのBK22の方が2,000円くらい高いです。
なのでこの2つの選び方としては、こう考えるのがおすすめ。
- シースは他に準備するなら安い「BK2」
- 付属の純正シースを使うなら「BK22」
僕はシースは別途購入したのでBK2で良かったと思います!
BK2の他にバトニング用途でおすすめのナイフ
ここからは僕がバトニング用のナイフを探しているときに、BK2以外に候補に挙がったナイフを紹介します。
バークリバー ブラボー1
言わずと知れた超有名ナイフ。みんなの憧れ的なやつですね。
高いから躊躇したってのもあるんですが、僕がよく一緒に行くキャンプ仲間が使ってるので同じのを買うのもなぁ~と思ってやめた部分もあります。
バトニングだけじゃなくて汎用性の高い万能ナイフで、1本だけナイフを選ぶならこれにしてた。
モーラ ガーバーグ
こちらも有名なモーラ最上位モデルのガーバーグ。
これまたなんでもこなせる万能ナイフです。
値段は1万円ちょっとで買えるので、万能ナイフとしてコストパフォーマンスはめちゃくちゃ高いです。
SCHRADE アウトドアナイフ
Amazonでもかなり評判の良いナイフ。
約4,500円でフルタングっていうのはかなり魅力的です。
ただ個人的にデザインが好きじゃなかったので早々に候補から外れました。
【まとめ】ケーバーBK2のレビュー
ケーバーのBK2をレビューしました!
バトニング用途には本当にこれ以上ないほど最適なパワー抜群のナイフです。
僕みたいに他に小回りの利くナイフと使い分けるなら、とてもおすすめします。
逆にこれ1本だけだと使いづらいシーンも多いナイフなので、そこはご注意ください。
BK2は他では代用できない強い個性を持ったナイフなので、1本持っておいて損はないです!ウルヴァリンプロとの使い分けは超おすすめです!