「フィールドラック」といえばユニフレームが誇る超定番のキャンプ用品。
そのあまりの人気の高さから、類似品(パクリ商品)もたくさん存在します。
特に「キャンピングムーン」という中華ブランドのフィールドラックは、Amazonなどのレビューでも非常に評判が良いです。
僕は日頃からユニフレームのフィールドラックを愛用していますが、
このキャンピングムーン製がどんなものか気になって実際に購入してみました。
フィールドラックを検討している方は、本家ユニフレームにするかコスパの高いキャンピングムーンにするかで迷う方が非常に多いはずなので、
この2つのフィールドラックの徹底的に比較して違いを紹介していきます!
誰よりも詳しい自信ありです!
【フィールドラック比較】ユニフレーム製とキャンピングムーン製の基本スペック
まずはユニフレーム製とキャンピングムーン製、それぞれの基本スペックを比較してみましょう。
ユニフレーム製 | キャンピングムーン製 | |
使用時サイズ | 約60×35×23cm | 約60×35×23cm |
収納時サイズ | 約60×35×1cm | 約60×35×2.3cm |
重量 | 約1.7kg | 約2.15kg |
分散耐荷重 | 約30kg | 約30kg |
材質 | スチール・カチオンメッキ | スチール・黒メッキ |
生産国 | 日本 | 中国 |
価格(税込) | 4,500円 | 2,680円 |
※赤字は優位性がある点
全体的にはかなり似たスペックで、キャンピングムーンは丸パクリしてるのがわかりますね。笑
それだけフィールドラックの完成度が高いということでしょう。
ちなみに購入時の梱包を比べると、
ユニフレームはビニールに梱包されてパッケージ紙が巻かれています。
日本製らしく清潔感があって丁寧なパッケージングという印象です。
キャンピングムーンは専用ダンボールに梱包されて届きました。
この中に商品がプチプチで包まれています。
廉価商品なのに意外としっかりしていて驚きました。
しかも商品保護と配送業者への気配りまで!笑
【フィールドラック比較】ユニフレーム製とキャンピングムーン製で同じ点
まずはユニフレーム製とキャンピングムーン製で同じ部分をみていきましょう。
天面サイズはほぼ同じ
天面サイズはどちらも「約60cm×35cm」でほぼ同じです。
厳密にいうと1mm以下のレベルで誤差がありますが、本当に誤差。
写真ではキャンピングムーンの方が若干広く見えるのは、フチに少し高さがあるせいです。
どちらも耐荷重30kg
どちらも耐荷重は約30kgです。
これは「分散耐荷重」なので局所的に負荷がかからないように注意しましょう。
どちらもスチール製
材質はどちらもスチール製です。
ただし後述しますが、ユニフレームは「カチオンメッキ」が施されているので耐食性が高くなっています。
【フィールドラック比較】ユニフレーム製とキャンピングムーン製の微妙な違い
続いてどちらが良い悪いではない部分ですが、微妙に違うポイントを比較します。
使用時の高さが少し違う
使用時はキャンピングムーンの方が約1.7cm高くなります。
- ユニフレーム:約22.1cm
- キャンピングムーン:約23.8cm
カタログスペックではどちらも高さ約23cmなので、ここは結構な誤差があるんですね。
もしユニフレーム製とキャンピングムーン製を一緒に使うなら、隣に並べると高さがガタついてしまいます。
角の丸みが少し違う
角の丸みも少し違いがあります。
ユニフレームは丸みを帯びていて、それに比べるとキャンピングムーンはやや角ばっています。
脚の固定方法が違う
脚の固定方法にも違いがあります。
ユニフレームは脚側にツメが付いていて、それを天面にハメて固定します。
キャンピングムーンは天面側に2ヶ所ツメが付いていて、そこに脚をハメて固定します。
良い悪いではない違いと言いましたが、キャンピングムーンはこの構造が組み立てにくさに少し影響します。(詳しくは後述。)
またキャンピングムーンのツメは溶接で付いているので、もし劣化して取れてしまったら使い物にならなくなります。(そこまで心配は不要かも。)
【フィールドラック比較】ユニフレーム製の方が優れている点
ユニフレーム製の方が優れているポイントをみていきましょう。
だんだん重要な部分の比較に入っていきますよ!
薄くて省スペース
ユニフレームは天面のフチの厚さが薄くて省スペースです。
- ユニフレーム:約1cm
- キャンピングムーン:約1.5cm
1枚だとたった0.5cmの差と思うかもしれませんが、
フィールドラックは複数使うことが多いアイテムなので、枚数が増えるほどこの1.5倍の差が大きく影響してきます。
ユニフレームは4枚重ねてもここまですっきり。
キャンピングムーンは1枚しか持ってないので比較できませんが、4枚だともっと分厚くなります。
ちなみに僕は収納バッグはキャンピングムーン製を使っていますが、
ユニフレーム製の「フィールドラック4枚」と「ステンレス天板Ⅱ1枚」を余裕で収納できています。(フィールドラックあと1枚は入る余裕あり。)
これがキャンピングムーン製のフィールドラックだと3枚しか収納できないでしょう。
利便性的にこの収納サイズ差はかなり大きいですよ!
軽量
ユニフレームの方が軽量です。
- ユニフレーム:約1.7kg
- キャンピングムーン:約2.15kg
450g差なんて大したことないと思うなかれ。
実際に両方持つと重さの違いがはっきりとわかります。
さらに使う枚数が増えるほどこの差は大きくなり、4枚だと1.8kgもの差になります。
2Lペットボトルが1本分と考えるとかなり違いますよね。
キャンプ道具において軽量はやはり正義です!
収納時に脚がプラつかない
ユニフレーム
ユニフレームは収納時も脚が固定されてプラつきません。
そして脚を手で持って動かせば非常にスムーズに動きます。
キャンピングムーン
対してキャンピングムーンは収納時に脚が固定されずプラプラします。
これが撤収時や収納バッグに入れるときに非常に厄介でイライラします。
この脚のプラつきが、実際に両方を手に取ってみて最も重要な違いだと感じたポイントです。
ユニフレームの方が圧倒的に使いやすくて完成度が高い!
組み立てやすい
ユニフレームの方が組み立てやすいです。
まず、両者とも脚を開いてツメを引っかけるという組み立て方法は共通。
ユニフレームも引っかけるときにやや力を入れる必要がありますが、比較的弱い力で組み立てられます。
キャンピングムーンは引っかけるのにより強い力が必要です。
さらに2ヶ所のツメに引っかける必要があるので、1ヶ所のユニフレームに比べて少し手こずる感じがあります。
これは完全な体感ですが、組み立てやすさは2倍くらいの差がある気がしますね。
フィールドラックを4枚使うとしたら計8本の脚を組み立てる必要があって、
汗をかく真夏のキャンプを想像したらなおさら、組み立てるのが少しでも楽なユニフレームの方が絶対に良いです。
これも地味ながら実際に使うと結構重要なポイントだと思います!
カチオンメッキで耐食性が高い
ユニフレームはカチオンメッキが施されていて耐食性が高いです。
フィールドラックはほぼ毎回のキャンプでヘビーに使われ、雨ざらしになる場合も少なくないでしょう。
そのため、サビたりしないように耐食性が高いのは非常に大きなメリットです。
価格は高めですが、より長く愛用できるのもユニフレーム製です。
ただし固いものにぶつけると塗装が剥げやすいので注意しましょう!
日本製の安心感
ユニフレームは安心の日本製です。
ユニフレームといえば金属製品で有名な新潟県「燕三条」に本社と工場を持つメーカーで、製品のクオリティが非常に高いです。
対してキャンピングムーンは中国製。
公式サイトの説明文は日本語がおかしいところだらけだったりします。
こういうのを見るとやはり日本製を選んだ方が安心感がありますね。
Amazonでも日本語がおかしいレビューばかりの商品は99%がステマ商品ですからね!
【フィールドラック比較】キャンピングムーン製の方が優れている点
ただし、キャンピングムーン製の方が優れているポイントもあります。
価格が安い
キャンピングムーンの最大の魅力は、やはり価格でしょう。
- ユニフレーム:4,500円(税込)
- キャンピングムーン:2,680円(税込)
1枚で2,000円の差があって、4枚買ったら8,000円の差になります。
しかも収納バッグ付きの複数セットで買うとさらにコスパが高くなります。
塗装の質感がカッコいい
キャンピングムーンは塗装の質感がカッコいいです。
ザラつきのあるマットなブラック塗装で、無骨な「アイアン」の雰囲気があって良い感じ。
対してユニフレームはつやつやした光沢のあるブラックです。
どっちが良いかは好みの問題もありますが、僕はキャンピングムーンの質感の方が好みです。
ただしフィールドラックは上に物を乗せる道具なので、本体の細かい質感はそんなに重要じゃありません。
そのため無骨デザインが好きな僕でも、この質感の良さが決め手にはなりませんでした。
他の部分でユニフレームのメリットが大きいです!
【結論】フィールドラックは本家ユニフレーム製が絶対におすすめ
ユニフレーム製の方が間違いなし
結論としては、ユニフレームのフィールドラックの方が断然おすすめです。
説明した通り全体的にユニフレームの方がメリットが多いですが、
なかでも特に決定的だった理由はこの3つ。
- 薄くて省スペース
- 収納時に脚がプラプラしない
- 組み立てやすい
これらは実用面においてかなりのアドバンテージがあります。
実際に両方のフィールドラックを買ってみた感想として、
キャンピングムーンを選ぶと「やっぱりユニフレームが良かったかな」と考えることがあるでしょう。
本家ユニフレームを選んでおけば、逆の後悔をする心配はありません。
どちらにせよ安い買い物ではないのだから、安心感と満足度が高い方を選んだ方が幸せになれます。(4枚とか買うならなおさら。)
ちなみにフィールドラックは1枚買うと、ほぼ間違いなく複数欲しくなります!笑
収納バッグはキャンピングムーン製が高コスパ
ちなみにフィールドラック本体はユニフレーム製がおすすめでしたが、
収納バッグはキャンピングムーン製の方がコスパが高くておすすめです。
- ユニフレーム:3,000円(税込)
- キャンピングムーン:1,380円(税込)
どちらの収納バッグも逆のメーカーのフィールドラックでも収納が可能です。
先ほども説明したように、
僕はキャンピングムーン製の収納バッグにユニフレーム製の「フィールドラック4枚」と「ステンレス天板Ⅱ1枚」を収納しています。(ラックあと1枚は入る。)
作りや質感も非常にしっかりしています。
収納バッグなんて使えれば何でも良いので、こちらはコスパの高さで選ぶのがおすすめです。
僕はバッグのデザインもキャンピングムーン製の方が好きです!
キャンピングムーン製の収納バッグはデザインが2種類
ユニフレーム製の収納バッグはこちら
【おまけ】ユニフレーム製とキャンピングムーン製のフィールドラックに互換性はあるか?
せっかく両方買ったので、最後におまけとして色々試してみました。
メーカー違いで重ねられるか?
フィールドラックはメーカーが違ってもお互いに重ねられます。
ユニフレームの上にキャンピングムーンが普通に乗るし、逆もOKです。
既にキャンピングムーンのフィールドラックを持っている人でも、追加でユニフレームを買っても問題ないということですね。
ちなみにキャンピングムーン製の方が重量があって見た目もどっしりしているので、やるとしたらキャンピングムーンを下にした方が良いと思います。
キャンピングムーン製にユニフレームのステンレス天板Ⅱは使えるか?
ユニフレームの「ステンレス天板Ⅱ」はキャンピングムーン製のフィールドラックにぴったり合いました。
フチの厚みが違うので天板のサイドハンドルを出したらさすがに浮いてしまうと思ったのですが、
そこもまさかのクリア。これはちょっと意外でした。
調べたら「ユニフレームのステンレス天板はキャンピングムーンに合わない」と言っている人もいたのですが、それは恐らく旧型のステンレス天板だからだと思います。
最新の「ステンレス天板Ⅱ」はキャンピングムーンにもぴったり合いました。(キャンピングムーンのフィールドラック側の改良の影響もあるかも。)
持ってないので実際に試せていませんが、キャンピングムーン製の天板もユニフレームのフィールドラックで使えるみたいです。
この2つのメーカーの天板は、どれも完全に互換性があると思って良さそうです!
ユニフレーム製の天板
キャンピングムーン製の天板
フィールドラック本体はこちら