キャンプなどのアウトドアで使われるガスといえば「OD缶(アウトドア缶)」です。
このOD缶は色んなメーカーが出していますが、
- 他社製品とも互換性があるの?
こう疑問には思うけど、ちゃんと知らない人も多いのではないでしょうか。
コールマンのランタンにはコールマンのOD缶じゃないとダメなのか?
それとも他社のOD缶でも大丈夫なのか?
バルブの形状が一緒だから、どのメーカーのOD缶を選んでも互換性あるよ!
実は少し形状が違うから純正品以外はNGだよ!
ちょっと調べてみるとこういう異なる情報が溢れていて、何が正しいのかわかりません。
そして僕のキャンプ経験から、この問題に結論が出ました。
OD缶は他社製品と互換性がないから、絶対にメーカー純正品を選ぶべきです!
この記事では、この結論に至った僕の経験談をお伝えしたいと思います。
OD缶は他社製品との互換性がないと気づいたきっかけ
まず、僕がOD缶を利用するキャンプギアは主にこの2つです。
これがトゥピケで、
これがルミエールランタンです。
他社製のOD缶を使っていたら不具合発生、純正にしたら解決
OD缶なんてどれ使っても一緒だろ~!
元々はこういう甘い考えだった僕は、どちらの道具に対しても他社製となるSOTOのOD缶を使っていました。
SOTOを選んだ理由は、単純にシルバーのデザインがカッコよくて好きだったからです。
実際のキャンプではお気に入りのOD缶カバーを被せているので、もはやOD缶のデザインは関係ないんですが。笑
まずトゥピケもルミエールランタンはどちらも新品購入したもので、最初はSOTOのOD缶でも全く問題なく使えていました。
でも半年くらい経った頃ですかね、ある日突然どちらも調子が悪くなったんです。
どちらも火力をMAXにしても火の点きが弱く、まともに使えない状態に。
トゥピケの場合
トゥピケはOD缶の接続部分を強くねじ込んだり、ガス缶を横向きに倒すと少し火力が強くなりましたが、とにかく挙動がおかしい状態でした。
最初はガス缶の不良かと思って、予備の別のSOTOのOD缶に変えたけど効果なし。
そしてこれをプリムス純正のOD缶に変えたらすぐに正常に動作しました。
ルミエールランタンの場合
ルミエールランタンは火力調整レバーを下に押し下げると少し火力が強くなりましたが、これまたおかしな挙動。
そしてこちらもコールマンの純正OD缶に変えてみたら正常に動作しました。
これはもちろんSOTOのOD缶の品質が悪いって話ではありません。
細かく説明しておくと、どちらも不具合があった後に家で試してみると他社のOD缶でも問題なく動作しました。
特に寒い時期のキャンプで不具合が発生することが多かったので、気温などの環境も関係している気がします。
とにもかくにも、
他社製のOD缶を使うとちゃんと使える場合と使えない場合があって、
メーカー純正のOD缶を使えばほぼ確実に正常に動作する。
これが僕のキャンプ経験からわかったことです!
OD缶の互換性に対する見解
この経験から導き出した、OD缶の互換性に対する見解がこちらです。
- 他社製のOD缶を使っても全く使えないわけではない。
- ただし純正品に比べると調子が悪くなる確率が高い。
- 表面的には使えていても、ギアを痛めてしまっている可能性もあるから他社製はNG。
つまりOD缶は絶対に使う道具と同じメーカー純正品を選びましょうってこと!
キャンプに行って、いざ使えませんでしたっていうのが一番困りますからね。
純正のOD缶を使えばそんなリスクも最小限にできます。
注意書きにも純正を使うように書いてある
そもそも、ギアの注意書きにも必ず「純正のガスを使ってください」と書いてあります。
- 容器(ガスカートリッジ)は必ずイワタニ・プリムス製「IP-250,IP-500」専用容器を使用してください。
↑これはトゥピケの本体に書いてある注意書きです。
- この容器はSOTO製品の専用容器です。それ以外の器具(こんろ等)には絶対に使用しないでください。
↑OD缶側にも注意書きが必ず書いてあります。
メーカーがこう書くのには、それには相応の理由があるってことですね!
他社製のガス缶を使うと「生産物賠償責任保険」の適用外になる
そしてあまり知られていませんが、
「生産物賠償責任保険」っていう大事なポイントもあります。
実はこれ、上の画像の通りよく見るとガス缶にもしっかりと表記されています。
生産物賠償責任保険が何かというと、
「この表記がある製品を使って消費者に損害が生じた場合はメーカーが賠償しますよ」という保険のことです。
例えばガス器具から炎上してキャンプ道具が燃えたり、万が一爆発して人が怪我をした場合に賠償してくれます。
ただし、賠償されるのはもちろんユーザーが正常に利用していた場合に限ります。
つまりは他社製のOD缶を使って事故が起きても、注意書きに書いてある通りに使っていないので生産物賠償責任保険の「適用外」となります。
こういった理由からも、OD缶は必ずメーカー純正品を使いましょう!
各メーカーOD缶の種類まとめ
OD缶は純正品を使うべき理由がわかったところで、次のキャンプに向けてさっそく準備しておきましょう。
各メーカーのOD缶をそれぞれまとめておきます。
プリムス
冬以外は問題なく使えるノーマルガスの250サイズ。
ノーマルガスの500サイズ。
寒い時期でも通年使用可能なハイパワーガスの250サイズ。
ハイパワーガスの500サイズ。
コールマン
冬以外は問題なく使えるLPガスの230サイズ。
LPガスの470サイズ。
寒い時期でも通年使用可能なイソブタンガスの230サイズ。
イソブタンガスの470サイズ。
SOTO
寒い時期でも通年使用可能なパワーガスの250サイズ。
パワーガスの500サイズ。
パワーガスの小型105サイズ。
スノーピーク
冬以外は問題なく使えるノーマルガスの250サイズ。
ノーマルガスの500サイズ。
寒い時期でも通年使用可能なパワーガスの250サイズ。
パワーガスの500サイズ。
キャプテンスタッグ
冬以外は問題なく使えるレギュラーガスの250サイズ。
レギュラーガスの500サイズ。
レギュラーガスの小型150サイズ。
寒い時期でも通年使用可能なパワーガスの250サイズ。
パワーガスの500サイズ。
EPI
冬以外は問題なく使えるレギュラーガスの230サイズ。
レギュラーガスの500サイズ。
寒い時期でも通年使用可能なパワーガスの230サイズ。
パワーガスの500サイズ。
パワーガスの小型110サイズ。
【まとめ】OD缶は他社製品と互換性なし!メーカー純正を使いましょう!
「OD缶は他社製品でも互換性があるのか?」という疑問について、僕の経験からの見解をお伝えしました。
- 他社製のOD缶は使えないわけじゃないけど、純正品に比べて不具合が起きる確率がかなり高くなる
- 他社製のOD缶は知らず知らずのうちにギアを痛めてしまうリスクがある
- 他社製のOD缶は「生産物賠償責任保険」の対象外になる
以上の理由から、OD缶は必ず器具と同じメーカーの純正品を使うことをおすすめします。
それまでは普通に使えていても、他社製のOD缶だと突然不具合が起きるリスクも高まります。
いざキャンプ場に着いたら使えない!なんてことにならないように、純正のOD缶を準備するようにしましょう。
「OD缶は他社製品との互換性がない」と理解しておけば間違いがなくて安心です!