ソロキャンプ用の焚き火台に定番のピコグリルが欲しいけど、ちょっと高い…!
そんな人におすすめのコスパが高い焚き火台があります!
それが、TokyoCampの焚き火台です。
ピコグリルに似た形状の軽量コンパクトな焚き火台で、5千円以下で買えてしまうコスパの高さが魅力。
実際にソロキャンプで使ったところ、もはやピコグリルよりも使い勝手が良い部分も多い焚き火台に仕上がっていたので詳しくレビューしていきます!
TokyoCamp焚き火台の基本スペック
使用サイズ | 約40.2×21.2×26.8cm |
収納サイズ | 約32×22cm(A4サイズ) |
本体重量 | 約965g ※製品改良により変更あり |
耐荷重 | 10kgまでテスト済み |
参考価格 | 4,980円(税込) |
TokyoCampは2020年に発足した日本のアウトドアブランドで、ブランドを代表する商品がこの焚き火台です。
人気のピコグリルに似た形状で、A4サイズに収納できるところもそっくり。
4,980円というコスパの高さで一気に人気が高まったので、どこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
AmazonやMONOQLO(雑誌)のベストバイ賞や楽天の月間優良ショップ受賞など、数々のアワードも受賞してる凄いやつです!
TokyoCamp焚き火台の外観と組み立て方
まずは外観から見ていきましょう。
商品はこんなパッケージに入っています。
パッケージデザインにまで気合いが入っていて、こだわってものづくりをしているのが伝わります。
A4サイズのコンパクトな収納バッグに収納できるのが嬉しいポイント。
- 火床
- ベースフレーム
- 上部フレーム
- スピット
- 説明書
ピコグリルに比べると少しパーツが多めですが、至ってシンプルな構成です。
ちなみに収納バッグは2気室になっていて火床とフレームを分けて収納できます。
組み立て方を見てみましょう!
左右のベースフレームに2本の上部フレームを刺すことで焚き火台のフレームが自立します。
左右に分かれた火床は中心のツメを引っかけることで1枚になります。
これをフレームにセットします。
火床のスリットをベースフレームに合わせることでしっかりと固定できます。
たったこれだけで設営完了です!超簡単ですね!
焚き火調理をするときはスピットを乗せることでゴトクになります。
耐荷重は10kgあるので重めの調理器具でも乗せられて安心!
TokyoCamp焚き火台のメリットをレビュー
では、実際に使って感じたTokyoCamp焚き火台のメリットを紹介していきます。
- 燃焼効率が高い
- 市販の薪を切らずに乗せられる火床の広さ
- 焚き火調理がしやすい
- 軽量コンパクト
- 頑丈で耐久性が高い
- これが4,980円はコスパ最高
それぞれ詳しく見ていきましょう!
燃焼効率が高い
焚き火台としてまず嬉しいのが、燃焼効率に優れていることです。
火床がV字形状になっていて、さらにいくつか穴があいているので効率よく空気を循環させられます。
この辺りはピコグリルからインスパイアを受けていますね!
焚き火の最後もこのようにしっかりと薪を灰にしてくれました。
市販の薪を切らずに乗せられる火床の広さ
そして、こういったピコグリル系の形状の焚き火台の最大のメリットは、火床が横長の形状のため市販サイズの薪を切らずにそのまま乗せられることです。
これは焚き火台選びに置いて本当に重要なポイント!
例えば、より小さいB6サイズに収納できて設営サイズもコンパクトな焚火台はたくさんありますが、
こういった焚き火台は小さいため、薪をいちいち細かく切る必要があるデメリットがあります。
このタイプは「ゆるキャン△」でもリンちゃんが使ってるのでキャンプデビューの定番みたいなイメージがあるけど、実は上級者向きの焚き火台なんだよね!
対して、TokyoCampの焚き火台なら薪を切らずにガンガン乗せられるので初心者でも非常に扱いやすいです。
軽量コンパクト
先ほどのB6タイプよりは大きいとはいえ、軽量コンパクトに収納できるのも大きな魅力です。
サイズは厚みが少ないA4サイズに収まって、重量もスペック値で約965gという軽さ。
例えばスノーピークの焚火台Lなんかは5kgを超えるので、それに比べたら圧倒的に取り回しが良いです。
スノピ焚火台も大好きだけどね!
特にソロキャンプの場合は、軽量コンパクトなTokyoCamp焚き火台の方が絶対的に重宝しますね。
キャンプ道具において軽量コンパクトは大正義!
焚き火調理がしやすい
また、付属のスピットを使えば焚き火調理もしやすいのが大きな特徴です。
耐荷重は10kgあるので、スキレットやダッチオーブンなどの大きくて重い調理器具にも対応します。
焚き火調理はキャンプならではの楽しみなので、焚き火調理がしやすい焚き火台は本当に素晴らしい!
なお、スピットを乗せる上部フレームは、標準装備のもの以外に高さを3cm低くできる短いオプションパーツも販売されています。
この右がオプションパーツなのですが、これに変えた方が圧倒的に焚き火調理がやりやすくなります。
オプションパーツに変えればこのように火床から焼き面を近づけられるので、
オプションパーツ装着時の方が火力が安定して圧倒的に焚き火調理がやりやすくなります。
このオプションパーツはほぼ必須なくらいに使い勝手が良くなります!
ちなみに、このオプションパーツは「もう少し低い方が焚き火調理がしやすい」というユーザーの声が多かったために作ったそうです。
個人的な感想として、それなら短くなる分だけ原価が下がらないにしても上がることはないと思うので、改良版として標準装備にして欲しかったと思うところではあります。
(オプションパーツを買うと標準パーツが完全に無駄になるんだよな…)
企業として利益を求めるのは当たり前だけど、このケースは長期的なブランディング目線でユーザー満足度を高めた方が良かったのでは?っていうのが個人的な意見!
また、このような専用の網もオプションで販売されています。
これを使えばステーキなどをワイルドに調理できるようになるので、焚き火調理の幅がさらに広がります。
これもあると便利だし、これはオプションなのも納得!
ピコグリルより頑丈で耐久性が高い
なお、ここまでの、
- 燃焼効率が良い
- 薪が切らずに乗る火床の広さ
- 軽量コンパクト
- 焚き火調理がしやすい
というメリットは、ぶっちゃけピコグリルとほとんど同じです。
ピコグリルの方がより軽量で組み立ても簡単なので、TokyoCampはピコグリルの下位互換なのかというと、そうでもありません。
その理由は、TokyoCamp焚き火台はピコグリルよりも頑丈で耐久性が高いからです。
ここがピコグリルと似て非なるTokyoCampならではのメリット!
写真だと少しわかりにくいですが、TokyoCampはピコグリルと比べてフレームも火床も全体的に金属に少し厚みがあります。
これによってピコグリルより重くなるデメリットもありますが、その代わりに頑丈というメリットも生まれています。
ピコグリルは薪をガンガン乗せてしまうと火床がこのように歪みやすい欠点があり、実際に僕も火床を一度買い替えています。
対して、もちろんTokyoCampも全く歪まないわけではないですが、ピコグリルに比べると歪みが断然少ないです。
そのため、超軽量を必要としない車移動でのソロキャンプなら、気を使わずにガンガン薪を乗せられるTokyoCampの方がピコグリルよりも使い勝手が良いと感じました。
これが4,980円はコスパ最高
そして、これだけ使い勝手の良い焚き火台が5千円以下で買えるのはコスパが素晴らしいです。
ピコグリルは約14,000円もするので価格の差は歴然ですね。
この後にデメリットもいくつか挙げますが、総合的には本当におすすめできる焚き火台に仕上がっています。
さっきも言った通り、車移動でのソロキャンプなら使いやすさはピコグリルを上回るので超おすすめです!
TokyoCamp焚き火台のデメリットをレビュー
TokyoCamp焚き火台を使ってみて感じたデメリットも紹介します。
- 火床にバリがある
- 風に弱い
- 薪を横向きにしか組めない
- 徒歩キャンプにはやや重い
- オプションは微妙なものが多い
これもそれぞれ詳しく見ていきましょう!
火床にバリがある
まず、商品を手にしてみて真っ先に感じたデメリットがこれ。
火床のエッジにバリがあって少し鋭くなっていて、気を付けないとケガをします。
実際に僕も開封して撮影してる間に、気づいたら指が切れて血が出ていました。
ケガした瞬間を見たわけじゃないから絶対にこれのせいとは言えないけど、タイミング的にまぁこれだよね…!笑
ちなみにこれは商品ページにも注意書きあって、
加工上、天板に波打ち、多少のバリが生じることがあります。バリが気になった場合はご使用前、フィルムを剥がす際の取り扱いにご注意下さい。 ※バリは紙やすり等でカンタンに除去出来ます。
ここにも書いてある通り、紙やすりでバリを取れば大丈夫です。
ただ、やっぱりめんどくさいから元からバリがなかったら良かったし僕の小指も無事だったと思います。笑
風に弱い
TokyoCamp焚き火台は火床が壁で覆われていないため風の影響をもろに受けます。
そのため、強風時は薪が飛ばないように注意が必要なのと、炎が横に靡きやすいため焚き火調理の際に火力が安定しなくなってしまいます。
これを改善するためにオプションでウィンドスクリーンも発売されています!
薪を横向きにしか組めない
火床が横長で奥には狭い形状のため、薪はほぼ真横にしか組めず、良くて少しだけ斜めにも組めるくらいです。
つまり、焚き火をほぼ「並列型」でしか組めず、「山型」や「井桁型」といった組み方のバリエーションを出せません。
並列型は燃えすぎないため燃費も良いし、基本的に大きな問題はないのですが、
火力は弱めの組み方になるので、焚き火の炎が弱まると火吹き棒を駆使しないといけなかったりと復帰に手こずることがあります。
放置してるわけじゃなくても、他のことしてたら気づいたら焚き火の炎が弱まってるって結構あるんだよね…
ただ、これは本当に強いて言えばの欠点なのでそこまで気にすることではないし、ピコグリルにも全く同じことが言えます。
ちなみに、これを欠点に感じたきっかけは、同じくソロキャンプ向きの焚き火台のTOKYO CRAFTSのマクライトを使ったことでした。
マクライトは奥行きも広くて薪を色んな組み方ができるので、焚き火が弱まっても山型や井桁型で適当に薪を放り込めば炎が復活します。
他にも全体的に非常に使い勝手が良い焚き火台なので、今はメインの焚き火台としてマクライトを愛用しています!
ただ、マクライトは12,980円でピコグリルと同じくらい高価な焚き火台です。
そのため、コスパの高さではやはりTokyoCampは非常におすすめできます。
徒歩キャンプにはやや重い
TokyoCampの焚き火台はスペック値で965g、実測値で1,007gありました。
(写真は標準装備のパーツしか入れていない状態。スペックは収納サイズを除いた数値?)
約1kgというのは決して重くはなく、むしろ軽い部類の焚き火台ではありますが、超軽量と言えるほどではありません。
ピコグリルは収納袋込みで489gと半分以下の超軽量ですからね!
そのため、徒歩キャンプなど重量にシビアなキャンプでは使いにくく、その場合は素直にピコグリルを選んだ方が良いでしょう。
ただし、メリットでも書いたように、この重さは耐久性が高いことの裏返しでもあります。
繰り返しになりますが、TokyoCampは車移動でのソロキャンプならピコグリルよりもおすすめできます!
オプションは微妙なものが多い
先ほどもいくつか紹介しましたが、TokyoCampの焚き火台は豊富なオプションが発売されています。
ただ、焚き火台本体はコスパも高くて本当に素晴らしいのに、オプションは正直微妙なものが多いです。
オプションはどれも高くて重いものが多く、焚き火台のコスパが高くて軽量コンパクトというメリットを殺して本末転倒になってしまっている印象なんですよね…
各オプションについて詳しく知りたい方は下記の記事もぜひご覧ください。
TokyoCamp焚き火台はこんな人におすすめ!
TokyoCamp焚き火台は、軽量コンパクトでコスパの高い焚き火台が欲しいソロキャンパーに超おすすめです。
人気のピコグリルは14,000円もするなかで、4,980円で買えるコスパの高さは大正義です。
徒歩キャンプなど重量にシビアなスタイルの場合はより軽量なピコグリルにすべきですが、そうでないならむしろTokyoCampの方が耐久性も高くて優れた焚き火台です。
オプションは微妙なものが多いですが、焚き火本体は本当に素晴らしい仕上がりになっています。
焚き火台本体とオプションパーツ+網を買うのがおすすめ!
【まとめ】TokyoCamp焚き火台をレビュー
TokyoCampの焚き火台を詳しくレビューしました!
僕は長らくソロキャンプでピコグリルを愛用してきましたが、車キャンプでの利便性はまさかのTokyoCampの方が上だったので、今後はピコグリルは徒歩キャンプ専用します。
ソロでは他にマクライトも気に入っているため、TokyoCampと気分で使い分けていこうと思います。
4,980円で買えるコスパの高さから、気軽におすすめできるのはTokyoCampですね!