キャンプの調理は普通はクッカーでしますが、あると粋なのが「鉄板」。
食材を鉄板でワイルドに焼くことによって、アウトドア感が増してワクワクするし、美味しく焼けるメリットもあります。
僕もソロキャンプ用にそんな鉄板が欲しくなって、色んな商品を検討しました。
単に「鉄板」といえども、本当に色んな商品があって迷うんですよね。
そして悩みに悩んで僕が選んだのが、oka-d-art(オカディーアート)の「黒皮鉄板」です。
僕がこれを選んだ理由や、実際に使った感想を詳しくレビューしていきます!
欠点がほとんどなくて万人におすすめできる優等生的なアイテムです!
oka-d-art(オカディーアート)の基本情報
oka-d-artとは?
oka-d-art(オカディーアート)は愛知県岡崎市のガレージブランド。
長年培われてきた優れた技術により、質の高い金属製品の製造を得意としています。
アウトドア用品・アイアン家具・革製品をハンドメイドで製作販売していて、なかでも今回紹介する黒皮鉄板はブランドを代表する商品です。
2021年6月に岡崎市で店舗もグランドオープンしたみたいです!
黒皮鉄板とは?
まず「黒皮鉄板」とは何かについて説明しておきます。
黒皮とは、金属を熱して加工して冷めるときに自然と発生する表面の酸化被膜のことを指します。
- 酸化膜のおかげでサビにくい
- 鋳鉄(スキレットなど)ほどシーズニングに気を使わなくて良い
- 洗剤でゴシゴシ洗える
- 青黒い独特の風合い
全くサビないわけではないですが、鋳鉄のスキレットなどに比べると遥かにサビに強いです。
またシーズニングもできる限りした方が良いですが、これも鋳鉄ほど気を使わなくて良いメリットがあります。
- 重い(これは鋳鉄も同じ)
- 色の濃淡やムラがある(良い意味で味がある)
これは黒皮というよりも鉄板のデメリットですが、やはり重いです。
そして黒皮は自然発生するものなので、色の濃淡やムラがあって個体差が出てしまいます。
これは「味がある」と好意的に捉えられる場合の方が多いですけどね!
他に検討した鉄板とoka-d-art「黒皮鉄板」を選んだ理由
僕はキャンプで鉄板を使いたくなって、ありとあらゆる商品を検討しました。
同じく迷っている人は多いと思うので、参考として僕が検討した鉄板とoka-d-artを選んだ理由を書きます。
他に検討した鉄板
ヨコザワテッパン
鉄板サイズ | 200×150mm |
厚み | 4.5mm |
参考価格 | ¥4,194(税込) |
大人気のヨコザワテッパン。まずはこれを検討しました。
一枚板のフラットな「ザ・鉄板」で、無骨でワイルドな雰囲気はピカイチ。見た目は最高です。
でもフチに高さがないので油とか汁がそのまま垂れ落ちます。
実用性を考えるとやっぱり超使いにくいよなと我に返り、選ぶのをやめました。笑
moose Frying iron
鉄板サイズ | 155×155mm (焼面:120×120mm) |
厚み | 3.2mm |
参考価格 | ¥4,970(税込) |
ちょっと前にヒロシさんが使ってて話題になったmooseの鉄板です。
実はこれ、話題になった当時持ってたんですよね。
でも持ち手を自分で作るっていう遊び心が、僕にとってはめんどくさくなっちゃって手放してしまいました。
買い直そうかとも思ったんですが、多分同じことになるのでやめました。笑
moose square iron ms
鉄板サイズ | 200×120mm (焼面:165×95mm) |
厚み | 3.2mm |
参考価格 | ¥5,600(税込) |
mooseからこんな商品も発売されていて、これはかなり魅力的でした。
サイズ感も良いしハンドルも付いてて質感も良い感じ。
最後の最後までこれを買おうと思ってました。
でも厚み3.2mmで薄いのがネックでやめました。(鉄板は厚みがある方が美味しく焼ける。)
テンマクデザイン 男前グリルプレート
鉄板サイズ | 207×143mm(深さ9mm) |
厚み | 3.0mm |
参考価格 | ¥2,178(税込) |
これも一瞬考えましたが、溝があって手入れがめんどくさそうなのでやめました。
厚みも3.0mmと薄いですね。価格の安さは魅力です。
No.164
鉄板サイズ | 255×135mm (焼面:220×130mm) |
厚み | 3.2mm or 4.5mm |
参考価格 | 3.2mm:¥4,000(税込) 4.5mm:¥4,500(税込) |
ヒロシさんプロデュースの超人気鉄板。
これめちゃくちゃ良いんですけど、人気過ぎてほぼ手に入りません。
転売も横行してて、定価で買ってほしいとヒロシさん自ら注意喚起してるほどの状態です。
手に入らないし、手に入ったとしてもなんかミーハー感が出ちゃう感じがして、謎のプライドを発揮してやめました。笑
僕がoka-d-artの黒皮鉄板を選んだ理由
悩みに悩んだ結果、僕が選んだのがoka-d-artの鉄板です。
- フチが曲げ加工されている
- 好みのサイズや厚みを選べる
- 溝がなくて手入れがしやすい
- 価格が安くて高コスパ
- Made in Japan
oka-d-artの鉄板は豊富な種類の中からサイズや厚みを自由に選べて、僕は「B6 Lタイプ 穴有り 4.5mm」というタイプを選びました。
最終的に僕が鉄板に求めた条件が、
- フチが曲げ加工されている
- ソロ用にちょうど良いサイズ
- 厚さ4.5mm
だったのですが、
それをオールマイティに満たしてくれる優等生がこの鉄板だったんですよね。
今回は色んなオプションも付いてくる6点セットを購入しました。
セットの内容紹介と、oka-d-artの鉄板のおすすめポイントを詳しく紹介していきます!
購入したoka-d-art「黒皮鉄板 B6 Lタイプ 6点セット」を紹介
こちらが僕が今回購入した6点セット。
冊子も色々と入ってます。
シーズニング方法について詳しく書かれた冊子も入っていて、とても親切です。
こちらが6点セットの各アイテム。
それぞれ紹介していきますよ。
まずは鉄板本体。
僕が選んだ「B6 Lタイプ」は全体が約190mm×140mmで、平らな部分の焼面は約140mm×90mmです。
黒皮鉄板らしくムラや跡があって、これが味ですね。
なお最初は全体的にグレーな感じですが、しっかりシーズニングするといい感じに黒光りします。
厚みは4.5mmを選びました。(他に3.2mmと6.0mmがあります。)
鉄板の裏面はこんな感じ。
オプションのステンレスハンドル。
オプションの革製ハンドルカバー。
それぞれ鉄板に装着するとこんな感じ。
ハンドルカバーはグローブでがあれば代用できますが、ステンレスハンドルはほぼ必須だと思います。
オプションのヘラ。
後述しますがこれはなくても良いかも。
オプションの鉄板敷き。
これは特に不要だったけどセットに付いてきた感じ。
オプションのコットン収納袋。
本革製の収納ケースもありますが僕はこのコットン製で充分。
6点セットのオプションを良い感じに並べた図。
収納袋に入れるとこんな感じです。
oka-d-art「黒皮鉄板」のおすすめポイント
蓄熱効果で肉が美味しく焼ける
まず、これはoka-d-artに限らず鉄板全てに言えることですが、
鉄板で調理することで「蓄熱効果」によって食材を美味しく焼けます。
肉はもちろん野菜も美味しく焼けるんだとか。
ちなみに鉄板に厚みがあるほど、この蓄熱効果が高くなります。
ワイルドに焚き火調理できる
鉄板は焚き火に突っ込んで調理できるのも魅力です。
むしろ焚き火調理してなんぼのアイテムな感じがしますね。
愛用の焚き火台「ピコグリル」との相性も最高です。
なお、火にかけると鉄板全体が超高温になるので、オプションのハンドルやヤットコなどが必須です。
フチが曲げ加工されていて使いやすい
鉄板はやっぱりフチが曲がっていた方が便利です。
ヨコザワテッパンみたいにフラットな鉄板は無骨でロマンがありますが、
上の写真みたいに卵を落としたりしにくいし、少しでも斜めったところで使うと食材がコロコロ落下してストレスだらけ。
調理に使う道具はなおさら、やっぱり見た目より利便性が大切だと思います。
ハンドルが使いやすい
オプションのステンレスハンドルがとても良くできています。
こいつ実は2つの機能があるんですよね。
こっち向きに挿すと手早く軽くホールドできて、鉄板の位置をちょっとずらしたいときなどに便利です。
こっち向きに挿すとがっちりとホールドされます。
鉄板を焚き火台からテーブルに移したいときなどに落下する心配がありません。
このようにステンレスハンドルは挿す向きで使い分けができます。
豊富なサイズから選べる
oka-d-artの鉄板は豊富なサイズから選べるのが大きな特徴です。
サイズのラインナップはこんな感じ。
サイズカテゴリ | サイズ名 | 鉄板サイズ | 焼面サイズ |
---|---|---|---|
スモールタイプ | メスティン用 | 約140mm×85mm | 約105mm×50mm |
スモールタイプ | ラージメスティン用 | 約175mm×120mm | 約140mm×85mm |
スモールタイプ | B6 Sタイプ | 約150mm×100mm | 約115mm×65mm |
スモールタイプ | B6 Mタイプ | 約150mm×150mm | 約100mm×100mm |
スモールタイプ | B6 Lタイプ | 約190mm×140mm | 約140mm×90mm |
ミドルタイプ | 250×165 | 約250mm×165mm | 約200mm×115mm |
ミドルタイプ | 200角 | 約200mm×200mm | 約150mm×150mm |
ミドルタイプ | 230角 | 約230mm×230mm | 約180mm×180mm |
ミドルタイプ | 250角 | 約250mm×250mm | 約200mm×200mm |
ミドルタイプ | 300角 | 約300mm×300mm | 約250mm×250mm |
ミドルタイプ | A4 | 約305mm×220mm | 約255mm×170mm |
ラージタイプ | ツーバーナー用 | 約458mm×250mm | 約408mm×200mm |
ラージタイプ | ファイアグリル用 | 約400mm×400mm | 約350mm×350mm |
多すぎってくらいありますね。笑
サイズ名に統一性がなくてわかりにくいのはちょっと欠点です。
ここからさらに「穴有りor穴なし」や「厚み」も選べるので、選択肢が異常な数になります。
ソロキャンプ用として人気なのは「250×165」か「B6 Lタイプ」で、僕はよりミニマルな感じで使いたかったので小さめの「B6 Lタイプ」を選びました。
穴有りor穴なしを選べる
oka-d-artの鉄板は「穴有り」と「穴なし」を選べます。
先ほど紹介した通りステンレスハンドルが超便利なので、僕は穴有り一択だと思ってます。
これはソロキャンプ用のサイズを選んだ場合の話で、A4など大きいサイズの場合は、鉄板が重すぎてステンレスハンドルだと危ないというレビューも目にしました。
大きいサイズは穴なしを選んでヤットコを使った方が良さそうです。
鉄板の厚みも3タイプから選べる
oka-d-artの鉄板は厚みを「3.2mm」「4.5mm」「6.0mm」の3タイプから選べます。
鉄板は厚みがあるほど蓄熱効果が高まるのですが、厚くなるとそれだけ重くもなってしまうので、個人的には4.5mmが一番バランスが取れてると思います。
オプションも豊富
oka-d-artの鉄板は紹介しきれないくらい豊富にオプションがあります。
そしてセットで買うと、それぞれ単品で買うよりも安くなります。
ただし僕が6点セットを使ってみて、必須だと思ったオプションは「ステンレスハンドル」と「コットン収納袋」のみ。
今から買うならそれらだけ単品買いします。
「革製ハンドルカバー」もあれば便利だけど、グローブを持っていれば必須じゃないかなという感じ。
洗剤で洗ってOKでシーズニングも簡単
黒皮鉄板は洗剤で洗ってもOKです。
スキレットなどの鋳鉄は洗剤NGなのでお手入れに気を使いますが、ここが気軽になるのは良いですね。
・バリバリ使って、ゴシゴシ洗剤で洗える。(鋳鉄は基本洗わない。洗剤など以ての外。)
鋳鉄のダッチオーブンやスキレットは洗剤で洗うことは御法度とされています。ブラックポット?でしたっけ?。究極のお方はそれを目指して、黒皮鉄板なんて「邪道だ!」という方も居られますが、黒皮鉄板は使用後に普通に洗剤でゴシゴシと洗って片付けができます。
引用:oka-d-art
しかもシーズニングも鋳鉄ほどしっかりやらなくてもOKなんだそうです。
・本格的なシーズニングは要らない。(鋳鉄はシーズニングは必ず必要。)
黒皮鉄板をお求めになったら、まずは中性洗剤で洗って頂き、水洗いをします。その後火にかけて黒皮鉄板を熱し、煙が出て水分・油分を飛ばします。その後油をひいて何か屑野菜を焼いて頂ければOKです。(この屑野菜すら焼かなくても問題ないと思います。)
引用:oka-d-art
手入れが面倒なキャンプ道具はせっかく買っても使わなくなってしまいがちなので、これは嬉しいポイントです。
コスパ抜群
キャンプブームに乗じて、単なる鉄板でも高い商品が多いなか、oka-d-artの鉄板は比較的安いです。
例えばヨコザワテッパンは、本当にただのフラットな鉄板なのに4,000円以上します。
それに対して、僕が買ったoka-d-art「B6 Lタイプ」は単品で2,500円くらい。コスパ抜群です。
もちろんオプションを付けると少し高くなりますけどね。
このちゃんと適正価格な感じも、僕がoka-d-artを選んだ決め手のひとつでした。
oka-d-art「黒皮鉄板」の欠点・注意点
当然ながら重い
金属製の鉄板なので、当然ながら重いです。
僕の「B6 Lタイプ 4.5mm」で約1kgあります。
オートキャンプやツーリングなら全く問題ないですが、徒歩キャンプでどうしても鉄板を使いたいって場合は、せめて3.2mmを選んだ方が良いでしょう。
純正のヘラは少し使いにくい
オプションの純正ヘラは持ち手が革製でおしゃれなのですが、使い勝手はぶっちゃけイマイチ。
形状的に力を入れて持ちにくいんですよね。
ヘラは調理後にこびりついた汚れを落とすのがメイン用途なので、力を入れにくいのはちょっと欠陥です。
なので僕は別のヘラを購入しました。
これが買ったやつで、もんじゃ用のヘラがやっぱり使いやすいです。
ちなみにヘラは100均にも売ってますが、そんな高くないしナガオ製は質が高くておすすめ。
輻射熱に注意
輻射熱(ふくしゃねつ)っていうのは、加熱調理中に鉄板やクッカーの底から発される熱のこと。
鉄板からガス缶が近すぎると、最悪の場合この輻射熱の影響で爆発事故が起きてしまいます。
よっぽどの場合じゃなければ大丈夫だとは思いますが、アウトドアを楽しむときはこの輻射熱には絶対に注意して、ガス缶が高温になっていないか確かめましょう。
シングルバーナーで鉄板を使う場合は、ガス缶直結型のバーナーよりも分離型のバーナーの方がより安心です。
サイズやオプションが多すぎて逆にわかりにくい
「サイズ」「穴の有無」「厚さ」「オプションセット」など種類が豊富すぎるので、どれを選んで良いのかわけわからなくなります。笑
おすすめサイズはすでに紹介した通りですが、
ソロキャンプで使うなら、僕が買った「B6 Lタイプ 穴有り 4.5mm」は間違いない選択肢だと思います。
oka-d-art「黒皮鉄板」のシーズニング方法・お手入れ方法
購入時のシーズニングやお手入れについては、丁寧な説明冊子の通りにやればOKです。
買う前に知りたい方もいると思うので、やり方を紹介しますね!
シーズニング方法(使い始め)
まずは購入して使い始める前にすべきお手入れです。
新品状態で付着している油や汚れを落とします。
なんか冊子のイメージより汚くなったんで焦りましたが問題なかったです。笑
浮き上がった汚れがこびり付いているので金束子を使いましょう。
金属臭を野菜に吸わせて消す効果があります。
しっかり油を塗りこむと黒光りしてカッコいいです。
お手入れ方法(使用後)
続いて使用後にするお手入れ方法について。
毎回はやらなくてもOKです。
メリットで洗剤で洗えると書きましたが、基本的には使わなくて大丈夫です。
汚れがひどい時だけ使えばOK。
oka-d-art「黒皮鉄板」の購入リンクまとめ
以上、oka-d-artの黒皮鉄板について詳しくレビューしました!
何度も言いますが本当にサイズなど種類が豊富すぎるので、欲しいタイプの商品ページを見つけるのにも一苦労します。笑
なので最後に購入リンクをまとめておきます。(全てではないですがおすすめに絞って。)
ソロキャンプなら「B6 Lタイプ」か「250×165」がおすすめですよ!
僕は6点セットで買いましたが、必須と感じたオプションはステンレスハンドルと収納袋のみ。
あとは革製ハンドルカバーも必要に応じてって感じです。
黒皮鉄板単品
[スモール] B6 Lタイプ(約190×140mm)【おすすめ!僕も購入!】
[ミドル] 250×165(約250×165mm)【おすすめ!】
[スモール] メスティン用(約140×85mm)
[スモール] ラージメスティン用(約175×120mm)
[スモール] B6 Mタイプ(約150×150mm)
[ミドル] A4(約305×220mm)
各オプション単品
非純正だけどおすすめ