キャンプ道具の「コット」と「マット」の違いや比較に関するお話です。
超ざっくりいうと、
- コット=ベッド
- マット=敷き布団
みたいなイメージのキャンプ道具。
よく「コット派orマット派」なんて感じで、どっちが良いのか比較されたりもしています。
この記事の結論を最初に言っておくと、
「コットがあってもマットは必須だよ!」ってことを伝えたい。声を大にして伝えたい。

というのも、僕の失敗談として、秋キャンプでコットだけで寝たら寒すぎて悲惨な目にあいました。笑
僕と同じような失敗をする人が減るように、
今回は「コット」と「マット」についての考え方を紹介していきます!
コットとマットの違いを比較


まずは「コット」と「マット」がそれぞれどんなキャンプ道具なのかを簡単に説明します。
話の前提として、キャンプで寝るときに寒さを感じる一番の原因は「地面から伝わる冷気」です。
コットにもマットにも共通して言えるのは、
この地面からの冷気を緩和して防寒性を高めつつ、寝るときの快適性も高められる道具だということ。



では、違いをみていきましょう!
コットとは


コットはアウトドア用のベッドと言えばわかりやすいと思います。
寝るときに地面からの高さを稼ぐことで、地面から身体に伝わる冷気を緩和することができます。
そして何よりも寝るときに身体が地面と直接的に接することがないので、快適性が抜群に高まります。
コットは防寒力も少し高められますが、
「どちらかというと快適性を高めるためのアイテム」という意味合いの方が強いです。
マットとは


対してマットはアウトドア用の敷布団といった感じ。
ほとんどのマットには断熱素材が用いられていて、地面から伝わる冷気をシャットアウトする効果があります。
これは良いマットであればあるほど、断熱効果も高まります。
地面に直接寝るよりは快適性も高まりますが、コットほどの快適性は期待できません。
ただし断熱材の効果によって防寒性はコットよりも高いです。
マットは「どちらかというと防寒性を高めるためのアイテム」ということですね。
防寒性 | 快適性 | |
---|---|---|
コット | 〇 | ◎ |
マット | ◎ | 〇 |
コットとマットに関する僕の勘違いと失敗談


このコットとマットの違いをしっかりと理解するまで、僕は大きな勘違いをしていました。
それは、、、



コットとマットってどっちかあればOKでしょ!
コット買ったからマットはキャンプに持って行かなくていいや!
これが大きな間違いだと思い知らされることになります。
僕はこの考えのもと、
2019年の11月末に山梨の西湖湖畔キャンプ場にコットだけを持って意気揚々と出かけました。
秋から冬にさしかかる時期で最低気温は4℃くらい。
そしてある程度着こんでコットで寝ようとしたら、
寒さで30分に1回は目が覚めてしまい、まともに寝れないという痛い経験をしました。泣
下からの冷気をスースーと感じていたので、「マットがあればこんなことには…!」っていうのを悟りました。
ちなみに着込んだうえでナンガのダウンシュラフ「オーロラライト450DX」を使ったので、他の防寒対策は問題なかったといえます。


ダウンシュラフって膨らんで空気の層を作ることで保温するので、どうしても身体の下側は潰れちゃって保温力が弱まるんですよね。
だからこそコットを使う場合でも、断熱材としてマットを敷くのはマストということを学びました。
秋冬キャンプならコット泊でもマットは必要


この失敗談から何を伝えたいかというと、
コットで寝る場合でもマットは必要だよってこと。
たまに「コットとマットを比較!」とか、「コット派orマット派!」みたいなのを見かけますが、
そうじゃなくて、特に秋冬キャンプの寒い時期であればあるほど、コット派の人でもマットも必須だよってことを伝えたいです。



僕と同じように寒くて辛い思いをしてほしくないですからね!
さっきも言ったとおり、コットとマットはどちらも寝るときの快適性を高めつつ防寒もできるアイテムです。
でもどちらかといえば、コットは「快適性」で、マットは「防寒性」を高める要素の方が大きいもの。
つまり防寒に関していえばマットの方が上なので、
どちらかしか買えなかったり持って行けない場合はマットを優先した方が良いです。
コットがある場合でもマットは持って行きましょう。
比較的暖かい時期だとしても、キャンプ場の気温は変わりやすいので保険としてマットを持っておくと安心です。



もしマットを持ってなくても、最悪でもブランケットなどを敷いて寝ることをおすすめします!
おすすめのコットとマットを紹介


おすすめのコット
Helinox コットワンコンバーチブル
ちょっと高いけど、「これを買っておけば間違いない!」っていう最高のコットです。
僕もこれのブラックアウトというフルブラックのカラーを愛用しています。
コンパクトに収納できて設営も簡単、寝心地も最高で文句なしです。


↓こちらのコットレッグを使えばハイコットにもできます。
秋冬はハイコット仕様にして防寒性を高められるので必須オプション。
WAQ 2WAY フォールディングコット
コスパで選ぶならWAQのコットが超おすすめ。
僕もデュオキャンプ用のサブコットとして購入しました。
WAQは信頼できる日本のアウトドアブランドで、コスパの高いアウトドア製品を多数発売しています。
先ほどのヘリノックスをコピーした仕様になっていて構造や使い方は全く同じ。
比べてしまうと細部の造りは本家ヘリノックスにどうしても劣りますが、価格が約3分の1というコスパを考えると、ほとんどの人はこちらで満足できるでしょう。



コスパで選ぶなら最高の選択肢です!


おすすめのマット
Zライト ソル (サーマレスト)
マット界の王様はサーマレスト。これを買っておけば間違いありません。
登山家とかもよくリュックに括り付けてる、黄色いアレです。
アルミ蒸着されていて、数あるマットの中でも断熱性が群を抜いています。



僕もこれを愛用しています!


EVAフォームマット (キャプテンスタッグ)
もう少し安いモデルが良ければ、コスパ抜群の我らがキャプテンスタッグです。
折りたたみ式のマットではサーマレストと人気を二分してますね。
妥協せずクオリティを選ぶならサーマレスト、コスパで選ぶならキャプテンスタッグという感じで選べばOK。
【まとめ】秋冬キャンプならコット泊でもマットは必要!


僕の失敗談を踏まえて、「キャンプではコット泊でもマットも必須!」だよというお話をしました。
コットとマットはどちらか二者択一ではなくて、
マットは防寒対策のために必ず持っておいて欲しいキャンプ道具です。
特に秋冬キャンプで寒い時期は、間違えてもコットだけでキャンプに行かないようにしましょう。



僕と同じ辛い経験をされる方がいないことを祈っています!





