最も有名なテントといっても過言ではないのが、テンマクデザインの「サーカスTC」。
キャンプに興味がある人なら一度は聞いたことがありますよね。
僕ももちろん存在は知っていたのですが、あまりの人気でみんな使っているので、最初は少し敬遠していました。
でもやっぱり気になって買ってしまったのですが…
大袈裟じゃなく、キャンプを趣味にしているなら間違いなく持っておくべき最高のテントです。
- シンプルでカッコいいデザイン
- ポリコットン(TC)の高い質感と機能性
- フロアレスワンポールという設営の簡単さと使い勝手の良さ
- オールシーズン活躍する万能さ
- このクオリティで3万円台という超コスパ
とにかく最高すぎて、使ってみたら一瞬で人気の理由がわかりました。
購入して約2年ほど使い倒したので、このサーカスTCについて愛用者の視点から詳しくレビューしていきます。
テンマクデザイン「サーカスTC」の基本情報

スペック
商品名 | サーカスTC |
---|---|
メーカー | tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) |
本体素材 | コットン混紡生地(TC) 撥水加工済み ポリエステル65% コットン35% |
スカート素材 | ポリエステル |
ポール | スチール製5本継ぎ(φ32mm/280cm) |
組立サイズ | 約 420×442×280(高さ)cm |
収納サイズ | 約 67×25(直径)cm |
重量 | 約 1.1kg(ポール等含む) |
付属品 | ポール、張り網、設営用ガイドセット、ペグ、収納袋 |
価格 | 31,800円+税 |
サーカスTCは、Wild-1のオリジナルブランド「tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」が発売している超人気テント。
フロアレスのワンポールテントで、TCと呼ばれるポリコットン素材を使用しているのが大きな特徴です。
コットンとポリエステルの混紡繊維。
コットンは風合いが良く耐久性の高い素材で、ポリエステルは非常に軽量な素材。
ポリコットンはこの2つの良いとこ取りをした素材で、質感が高い・火に強い・劣化が少ない・コットンテントより軽量といった特徴を持つ。
フロアレスというのは、フロアシート(床)がない屋根だけのテントということ。
別売りでインナーもありますが、フロアレスのままシェルターとして使うのが非常に使い勝手が良く人気の理由でもあります。
- デザインがカッコいい
- TC素材
- 使い勝手が抜群
このスペックのワンポールテントが3万円台で買えるのは、人気が出て売れ切れが続出するのも当然といえます。
外観・特徴

収納された状態。収納袋も本体と同じTC素材になっていて非常に質感が高いです。
収納袋の中には以下の付属品が入っています。
- 収納袋
- テント本体
- ポール(φ32mm/280cm 収納袋付き)
- 設営用ガイドセット
- ペグ(16本 収納袋付き)
- 張り網
- 取扱説明書

設営するとこんな感じ。とてもカッコいいです。
こちらがサーカスTCのサイズで、
フロア面積は442×420cmもあるのでとても広々としています。
ポールの高さは280cmあるので、成人男性でも余裕で立てて屈む必要がありません。
TC素材
TC素材(ポリコットン)の幕体は肌触りが良くとても質感が高いです。
- 風合いが良く質感が高い
- 生地が厚く耐久性が高い
- 夏は涼しく冬は暖かい
- 結露しにくい
- 遮光性が高い
- 火の粉で穴があきにくい
- 汚れにくい
ベンチレーター
テント上部には2ヵ所のベンチレーターが付いていて、通気性も考慮されています。
ちなみにベンチレーターの内側はメッシュになっているので、ここから虫が侵入することはありません。(フロアレスのため下からは入ります。)
スカート

下部は全面にスカートが付いているので、冬場でも冷気の侵入を和らげてくれます。
スカートは外側から両端をペグダウンでき、内側から中心部分をペグダウンできます。冬場や風が強い時はしっかりペグダウンしましょう。
ダブルファスナー
開閉部分はダブルファスナーになっていて、薪ストーブをインするときに最小限の隙間から煙突を出すことかできます。
「サーカスTC×薪ストーブ」は冬キャンプに鉄板の組み合わせですね。
開放面が2つある
サーカスTCは2面を開放できるのも特徴。
夏場などは通気性が良くなることで、より開放的で快適に過ごすことができます。
テンマクデザイン「サーカスTC」のおすすめポイント
とにかくカッコいい

サーカスTCの魅力は、まずそのデザインの良さ。
シンプルな三角形のフォルムで、無骨なカッコよさもあり可愛さもあります。
使いやすいサンドカラーでどんなスタイルでも馴染みやすく、そのデザインも相まって男性にも女性にも人気の高いテントです。
TCの質感も高く化繊のテントよりも高級感があるので、キャンプの気分も高まります。
設営・撤収が超簡単
フロアレスのワンポールテントという性質上、設営・撤収がとても簡単です。
- 設営ガイドに沿って5本のペグダウン
- テント本体をペグに引っ掛ける
- 中心をポールでズドンと立ち上げる
たったこれだけで完了です。慣れれば1人でも15分程度で設営可能です。
オールシーズン使えて大活躍

外観・特徴の項目で触れたとおり、TC素材は「夏は涼しく冬は暖かい」という特徴があります。
そのためサーカスTCはオールシーズン使えて活躍シーンが非常に多いです。
僕はテントをいくつか持っていますが、テント選びに迷ったらサーカスTCを持って行けば間違いないという安心感がありますね。
- 夏:遮光性の高さと2面開放で涼しく過ごせる
- 冬:厚めのTC生地とスカートで暖かさが逃げず、結露もしにくい。またTCじは汚れや熱にも強いため、薪ストーブとの相性もばっちり。
コット泊スタイルと相性抜群

サーカスTCはコットとの相性が抜群です。フロアレスのシンプルさを最大限に活かせます。
フロアがある普通のテントで寝る場合は地面の硬さや冷気への対策が必要ですが、コットならドンと置くだけで快適な寝床を作れます。(冬場はマットも必要ですが。)
またフロアにコットを置くとフロアへのダメージに少し気を使いますが、フロアレスだとそういう心配も一切不要です。
さらにフロアがないおかげで、寝るとき以外は土足のままテントに出入りできるのでキャンプがとても快適になります。


ソロ~デュオに最高のサイズ感
サーカスTCはソロキャンプとデュオキャンプで使うのに特に最高のテントです。
ソロキャンプ

ソロキャンプならこれだけの道具を置いてもスペースに余裕があり、贅沢に空間を使っておひとり様を楽しめます。
デュオキャンプ

デュオキャンプではコットを2つ並べてテーブルとチェアを幕内に置いても、狭すぎず広すぎずのぴったりサイズです。
(写真はテーブルとチェアがないですが中央に置けばぴったりです。)
フロアレスのメリットも相まってテント兼タープとして活用できるので、荷物も減らせるし設営も早いしでメリットだらけ。
ファミリーキャンプには?
ちなみにサーカスTCは4人くらいまでのファミリーキャンプにも使えます。
その場合は人数分のコットを入れるのは厳しいので、サーカスTCはフロアを敷いて寝床として利用し、リビングは別でタープを設営するスタイルがおすすめです。
僕はまだ子供がいないのでファミリーキャンプの写真がないですが、リビングを外に作るイメージの参考としてはこんな感じです。
ちなみにテンマクデザインから純正のインナーやフロアも発売されています。

これで3万円台はコスパ高すぎ

総じてこのクオリティのTC素材を使ったテントで、3万円台で買えるのはコストパフォーマンスが高すぎです。
TC素材のワンポールテントはノルディスクや小川キャンパルからも出ていますが、
ノルディスクの「アスガルド」や「アルフェイム」、小川キャンパルの「ピルツ15 T/C」は全て10万円以上する高級テントです。
それに比べると「サーカスTC」の3万円台というのが異常に安いのがわかりますね。
僕も自分で買うまではサーカスTCが何故そこまで人気なのか正直わからなかったのですが、使ってみたら簡単にわかりました。
テンマクデザイン「サーカスTC」の欠点・注意点
他人と被りまくる
サーカスTCを使ってて思う最大の欠点といえばこれですね。
『その人気さゆえに、とにかく他人と被りまくる。』
キャンプに行ったらお隣もサーカスTCだったなんてことは日常茶飯事です。
混雑時のふもとっぱらキャンプ場なら、場内にサーカスTCが50体くらい立ってるんじゃないでしょうか。(数えたことないけどw)
人と違うこだわりのテントを使ってます感は全くないので、僕はこだわったギアを並べることで自分らしさを出しています。

雨に濡れると乾きづらい

ポリコットンは雨に濡れると乾くのが遅く、そのまま放置するとカビが生えやすいので気を使う必要があります。
そのため、僕は撤収時が雨予報の場合はできるだけ使わないようにしています。
それでも急な雨に降られて濡れたまま撤収せざるを得ないときもあり、家に帰ってから公園に乾かしに行ったことが2回ほどあります。
夏場は蚊帳が必要
サーカスTCはフロアレステントなので、ファスナーを締め切っても地面とスカートの隙間からどうしても虫が入ってきます。
そのため夏場のキャンプは寝るときに蚊帳などのシェルターが必須です。

僕のようにコット泊がメインの場合は、このようなポップアップ式のメッシュシェルターがおすすめ。(タープ泊の写真ですが…)
ポップアップで一瞬で開いてコットに乗せるだけです。超簡単だし省スペースなので僕も愛用しています。
サーカスTCのシェルターは他にも、
サーカスTCの中にシェルターとして別のテントを入れる、いわゆる「カンガルースタイル」も人気です。
ファミリーで使う場合は、先ほども紹介した純正のインナーがおすすめ。
人気が高すぎて売り切れ状態が多い
サーカスTCはその人気さゆえに、売り切れで買えないタイミングが多いです。
公式サイトでもこのようなアナウンスがされています。
【2020年 サーカスTC販売に関して】
サーカスTCはスポット商品として販売を継続いたします。
入荷数が限定になるため、定番商品としての扱いではなくなりますが発売日が決定いたしましたら、こちらのページで告知いたします。
買えないときは半年くらい待つ場合もあるので、欲しくなったタイミングで運よく在庫があれば思い切って買っちゃいましょう。
テンマクデザイン「サーカスTC」のバリエーション
サーカスTCは他にも様々な派生商品が発売されているので、それらのバリエーションも簡単に紹介しておきます。
サーカスTC DX
素材 | コットン混紡生地(TC) 撥水加工済み ポリエステル65% コットン35% |
---|---|
組立サイズ | 約 420×442×280(高さ)cm |
重量 | 約 12.3kg(ポール等含む) |
価格 | 39,800円+税 |
サイドフラップ付きモデルです。
このサイドフラップのおかげで入口に入り込む雨を防げたり、ポールを使って跳ね上げるアレンジできます。
サーカスTCと同じサンドカラーはもちろん
アーミーなダックグリーンのカラーもあり、とても人気です。
他にもサーカスTC DXはブランドとコラボした限定モデルが発売されることもあります。
また別売りのフロントフラップもあり、これを使えばサイドフラップ部分を完全にクローズして幕内を広く使えるようになります。
サーカスTC BIG
素材 | コットン混紡生地(TC) 撥水加工済み ポリエステル65% コットン35% |
---|---|
組立サイズ | 約 520×520×350(高さ)cm |
重量 | 約 15.3kg(ポール等含む) |
価格 | 49,800円+税 |
サーカスTCを大きくして大人数でも使えるようにしたモデル。
数あるバリエーションの中でも本体サイズが違うのはこのモデルのみです。
下部に5ヶ所のベンチレーターが付いているのも特徴で、もちろん閉じることもできます。
サーカス コットンバージョン
素材 | コットン100%(表面撥水加工) |
---|---|
組立サイズ | 約 420×442×280(高さ)cm |
重量 | 約 13.5kg(ポール等含む) |
価格 | 39,800円+税 |
コットン100%のモデル。(スカートはポリエステル)
コットンらしい優しい風合いと、火の粉への耐性がさらに高まります。
ただしTC素材よりも重く、乾きにくく、汚れやすいという欠点も。
サーカスST
素材 | ポリエステル100% |
---|---|
組立サイズ | 約 420×442×280(高さ)cm |
重量 | 約 8.4kg(ポール等含む) |
価格 | 24,000円+税 |
2020年12月に新しく発売したポリエステル100%のモデル。
化学繊維なので非常に軽量かつお求めやすい価格で、本家のサーカスTCよりも濃いめのカラーが特徴。
個人的にはサーカスTCはTC素材だからこそ売れている思うので、この化繊モデルがどこまで人気が出るのか未知数で楽しみです。
サーカスST DX
素材 | ポリエステル100% |
---|---|
組立サイズ | 約 420×442×280(高さ)cm |
重量 | 約 10.1kg(ポール等含む) |
価格 | 27,000円+税 |
ポリエステル100%のサイドフラップ付きモデルも。
「サーカスTC DX」と同様にアレンジの幅が広がります。
【まとめ】テンマクデザイン「サーカスTC」をブログでレビュー

テンマクデザインの「サーカスTC」を使い倒した感想を詳しくレビューしました。
売り切れが続出するほどの超人気テントで、使ってみたらその人気の理由がすぐにわかりました。
- シンプルなデザインがカッコいいて
- ポリコットン(TC)の高い質感と機能性
- フロアレスワンポールは設営が超簡単
- 使い勝手も抜群で、特にコットとの相性が最高
- オールシーズン使える万能さ
- ソロ~デュオキャンプでは特に大活躍のサイズ感、もちろんファミリーでも
- このクオリティで3万円台は安すぎる
- 他人と被りやすい
- 雨にはちょっと弱い
- 夏場は蚊帳(シェルター)が必要
- 売り切れで続出で欲しいタイミングで買えたらラッキー
まとめがこれだけ長くなるくらいおすすめポイントが盛りだくさんのテントです。
もし購入を迷っているなら、キャンプ好きなら持っていて間違いなく後悔しない最高のテントです。
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