キャンプを始めた当初は地面にマットを敷いて寝ていて、
そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
でも物欲に負けて、ヘリノックスの「コットワンコンバーチブル」というお高いコットと「コットレッグ」というオプションを購入。
すると見事に僕の常識が覆されました・・・
それから1年以上このコットを愛用し、もうすっかりコットなしには戻れない身体になってしまいました。コットで寝るキャンプは本当に快適そのものです。
この記事ではコットが欲しい人の背中を押すために、コットワンコンバーチブルとコットレッグのレビューをしていきます!
ヘリノックスについて
キャンパーには言わずと知れた有名ブランドですが、少し紹介。
「Helinox(ヘリノックス)」は合金加工を得意とする韓国企業のDAC社が、その技術力を生かして立ち上げた世界的なアウトドアブランドです。
優れた強度と柔軟性を併せ持った「超軽量合金製ポール」が最大のウリ。
この超軽量合金製ポールを採用したチェアやテーブル、コットなどのアイテムがキャンパーから熱い支持を得ています。
ヘリノックス コットワンコンバーチブルのスペック
基本情報

コットワンコンバーチブル | |
---|---|
重量 | 2.19kg (スタッフバッグ込み 2.32kg) |
サイズ | 長さ190×幅68×高さ16cm |
収納サイズ | 幅54×奥行き16×高さ16cm |
耐荷重 | 145kg(静荷重) |
価格 | 35,500円+税 |
コットレッグ 12PCS | |
サイズ | ∅2.2×長さ28cm |
収納サイズ | 幅13×奥行き5×高さ39cm |
取付後のコット高 | 38cm |
価格 | 9,500円+税 |
コットワンコンバーチブルは成人男性が余裕でゆったり寝れるサイズで、145kgという耐荷重がありながら、本体は2.19kgと超軽量なのが特徴。
価格もお高めなハイエンド。まさに究極のキング・オブ・コットです。
通常はローコットですが、オプションのコットレッグを使えばハイコット仕様にできます。
カラーバリエーション

- ブラック(BK)
- ブラックアウト(BKOUT)
- コヨーテタン(CTN)
- グリーン(GN)
- レッド(RD)
豊富なカラーバリエーションがあります。
ポールが水色の「ブラック」が、The・ヘリノックスという感じのカラーですね。
ヘリノックス コットワンコンバーチブルの組み立て方・外観
コット本体の組み立て

コットワンコンバーチブルをスタッフバッグに収納した状態。
コンパクトかつ軽量なので持ち運びが非常に楽です。

各パーツをシートで包んで収納します。

- 脚 3本
- ポール 2本
- シート

シートにさりげなく組み立て方の説明が書いてあります。
デザイン性をそこなわずに親切な気遣いがとても好感度高いです。
順番に組み立てていきましょう。

まずはポールを組み立てます。
4分割されたポールの中にショックコードが通っている仕組みで、簡単に組み立てられます。
ショックコードは便利な反面で耐久性が不安ですが、ヘリノックスはこの部分のみの修理も可能です。ちなみに僕は1年以上使っていますが、今のところ全く劣化していません。

2本のポールを組み立てたら、ポールをシートの左右の穴に通します。

2本のポールを通した状態。
ちょっとわかりにくいですが上下ともポールが通っています。

次に3本の脚を組み立てます。脚もショックコード仕様。

上が組み立て前で、下が組み立て後。
全て組み立てたらポールに取り付けていきます。

まずは脚のレバーがない側をポールの片側にはめて、


脚のレバーがある側をポールの反対側にあてがって、

レバーを上げてガチっと固定します。
ここが少しだけ力が要りますが、女性でも難しくはないはず。

3本の脚を固定したら設営完了です。

非常にしっかりしています。単体だと高さ16cmのローコットです。
コットレッグを装着

コットレッグを収納した状態。こちらも軽量コンパクト。
ちなみにコットのスタッフバッグの中にコットレッグを袋ごと収納可能です。

ちょっとパンパンになりますが。

中には12本のコットレッグが入っています。

付け方は簡単で、コットワンコンバーチブルの脚の穴に全部ぶっ刺していくだけ。
コットレッグを穴に押し込むとガチッと嵌まる感触があります。(ちなみに抜くときも引っこ抜くだけです。)

コットレッグを全部嵌めた状態。

コットレッグを装着すると、高さ38cmのハイコットになります。
ヘリノックス コットワンコンバーチブルのおすすめポイント
1年以上愛用してわかったおすすめポイントを紹介していきます。
最高の寝心地でキャンプが超快適に

コットワンコンバーチブルは寝心地が最高です。
コットにはフカフカのタイプもありますが、コットワンコンバーチブルはシートを叩くと「バインッバインッ」と気持ち良い音が鳴るくらい、しっかりとした張りがあるタイプです。
マットレスで言うと「フワフワ感で寝心地がいい風なだけの低反発マットレス」ではなく、「最適な姿勢になるようにしっかり身体を支えてくれる高級コイルマットレス」といった感じ。

この張りのあるシートがしっかりと体と支えてくれて、かといって適度な沈みこみもあり、非常に寝心地が良いです。
ヘリノックスの真髄、触ればわかる精密な造りと高い質感

コットワンコンバーチブルは複数のパーツで構成されていますが、組み立てたときに各パーツに全くガタつきがありません。
持ち上げても接続部がカチカチいうこともなく、全体が調和してソリッドな1つの道具として完成されているのがわかります。
ヘリノックスは模倣品が多く、友人のハイランダーのアルミコットを触ったことがありますが、ヘリノックスの方が細部まで精密に造られているのがすぐに感じ取れました。
ハイランダーのコットも悪い製品ではなくコスパが高いですが、やはり完成度はヘリノックスが圧倒的に高いです。


シートやポールの質感も非常に高く、触ればその品質の高さがすぐにわかります。
超軽量で収納がコンパクト

重量はスタッフバッグ込みで2.32kgと非常に軽量です。
バイクのツーリングには余裕のサイズ感で、徒歩キャンプでも頑張れば持って行けます。

僕はハイランダーのウッドフレームコットも持っているのですが、これだけ収納サイズの違いがあります。

コットワンコンバーチブルは組み立ててもとても軽いので、キャンプ場でちょっとレイアウトを変えたい時も簡単に移動させることができます。
ローコットにもハイコットにもなる

単体だと高さ16cmのローコットで、

オプションのコットレッグを使えば高さ38cmのハイコットになります。
このローコットとハイコットを一人二役できるのは非常に便利で、
- 暖かい時期は省スペース化のためにローコット
- 寒い時期は地面との距離を稼いで防寒のためにハイコット
こういう使い分けができるようになります。
先ほどのハイランダー製品もそうですが、ヘリノックスの模倣品はほとんどがローコットとしてしか使えないので、寒い時期にハイコットにできないというデメリットがあります。
ベンチとしても使える
ハイコットにするとベンチとしても使えます。
人数が多くてチェアが足りないときなどに便利ですね。
ちなみにローの状態でもベンチにできないことはないですが、体勢がちょっと辛くなるのでおすすめしません。
自宅で来客時のベッドにも使える
これはコットなら全て言えることですが、来客時のベッドとして自宅でも活躍します。
高価なコットですが来客用の布団を買わなくて良いと考えれば少し安く感じてくるかも…
ヘリノックス コットワンコンバーチブルの欠点
公正なレビューにするために欠点も挙げていきます。
価格が高い

コットワンコンバーチブルの価格は税込み4万円弱。コットレッグも入れると5万円弱になります。
いくら質の高いコットだとはいえ、ちょっと躊躇する値段ですよね。
コスパで選ぶならハイランダーのアルミコットが約4分の1の金額で買えるのでおすすめですが、
やはりさすがはヘリノックス、品質の高さは圧倒的に上です。
ここはお財布事情と要相談ですが、買えるなら思い切ってヘリノックスを買ってしまえば絶対に後悔はしません。
収納時に少しコツがいる

収納時に脚を外す際はレバーの両サイドのボタンを押すことでロックが外れるのですが、これがなかなか固くて手が痛くなります。最初はここに戸惑うかもしれません。
でも使っているうちにコツがわかってきて、

このようにレバーを押し込みながら両サイドのボタンを押すと楽に外すことができます。
ヘリノックス コットワンコンバーチブルの純正オプション
コットワンコンバーチブルのオプション品を紹介します。
コットレッグ
価格 | 9,500円+税 |
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ここまで何度も紹介しましたが、ハイコットにするためのアイテムです。
これはもうほぼ必須のオプションで、コットワンコンバーチブルを買うなら必ず一緒に買うことをおすすめします。
ウィンターキット コットワン
価格 | 12,000円+税 |
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冬キャンプ向けの保温材入り交換用シートです。
シート全体に封入された保温材が背中やに当たる冷気を遮ってくれます。
インシュレーテッド コットワンパッド
価格 | 21,000円+税 |
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フォーム入りの空気注入式シート。
エアーマットのようなフカフカした寝心地になり、通常のシートより保温性が高いです。
ヘリノックスのコットにおすすめの蚊帳
これは純正のオプションではないですが、僕がコットワンコンバーチブルと併せて使っていてとても便利な道具を紹介します。

ポップアップ式のメッシュシェルター、つまり蚊帳ですね。
サーカスTCなどのフロアレスタイプのテントを使う際やタープ泊では、夏場は虫対策が必須なので、このシェルターが大活躍します。
ポップアップ式だから簡単に設営できて、パッと開いたら付属のバンドでコットに括り付けるだけです。
僕はサーカスTCも愛用してるしタープ泊もよくするので、このポップアップメッシュシェルターは必需品です。

ヘリノックスの他のコットと比較
コットワンコンバーチブル以外にもヘリノックスはコットに種類があります。
他のタイプも簡単に紹介して比較してみましょう。
ライトコット
重量 | 1.2kg |
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サイズ | 長さ185×幅60×高さ13cm |
収納サイズ | 幅53×奥行き13×高さ13cm |
耐荷重 | 120kg(静荷重) |
カラー | ブラック(BK)、グレー(GY)、サンド(SD) |
価格 | 29,000円+税 |
ヘリノックスの最軽量コット。
たったの1.2kgで徒歩キャンプやツーリングなど、とにかく荷物を軽量化したい場合に最適。
ただしコットワンと比べると面積が狭いので快適性と耐荷重が下がります。コットレッグも装着できない点に注意。
コットマックスコンバーチブル
重量 | 2.83kg |
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サイズ | 長さ210×幅75×高さ16cm |
収納サイズ | 幅58×奥行き16×高さ16cm |
耐荷重 | 145kg(静荷重) |
カラー | ブラック(BK) |
価格 | 45,000円+税 |
コットワンコンバーチブルの大型バージョン。
コットワンコンバーチブルも十分に快適な広さがありますが、特に大柄な方はこちらも検討してみると良いかも。
コットワンコンバーチブル インシュレーテッド
重量 | 3.03kg |
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サイズ | 長さ190×幅68×高さ17cm |
収納サイズ | 幅64×奥行き20×高さ20cm |
耐荷重 | 145kg(静荷重) |
カラー | ブラック(BK) |
価格 | 46,000円+税 |
オプションでも紹介した「インシュレーテッド コットワンパッド」を初めから採用しているモデル。冬キャンプメインならあり。
ヘリノックスの他のコットの紹介でした。
特に他を選ぶ理由がなければ、やはり一番スタンダードな「コットワンコンバーチブル」がおすすめです!
【まとめ】ヘリノックス コットワンコンバーチブルとコットレッグをレビュー

ヘリノックスの至高のコット、「コットワンコンバーチブル」を詳しくレビューしました!
オプションのコットレッグと併せて使えばキャンプが超快適になって、誰にでも心からおすすめできるコットです。
- 最高の寝心地で手放せなくなる
- さすがヘリノックスという品質の高さ
- 超軽量でコンパクト
- コットレッグでローコットにもハイコットにもなる
ちょっとお高い商品ですが、思い切って買っても絶対に後悔することのない最高のコットです。
